新生児にも使える化粧品

残念ながら、そんなものはないです

「新生児でも使える化粧品はありますか?」とのご質問がありました。

結論からいうと、ありません。

 

赤ちゃんでも使えるってな感じのコピーがありますが、

そこに新生児は含まれません。

 

新生児の定義は生後28日までを指します。

それ以降1~2歳くらいまでは乳児と呼ばれます。

乳離れするまでは乳児と呼ぶこともあります。

 

赤ちゃんでも使えるっていう「赤ちゃん」は厳密には

乳児のことと解釈してください。

生まれたばかりの新生児に使用してもよいか?

と聞かれて、「使えます」っていうところは、ほぼないです。

 

一番大きな理由は、リスクが高いんですよ。

ぶっちゃけ、使って問題になるようなことが起こる確率は

限りなくゼロに近いといっても過言ではないです。

 

しかしながら、ゼロではないのです。

 

体は小さいので、成人よりも毒性を示す量はずっと少ないですし、

肌もとても薄く、脆い状態です。

万が一ってことがあるかもってのは否定できません。

 

例えば、保湿クリームを使ったとしましょう。

後々、目に異常が見つかったとします。

因果関係はない可能性のほうが高いですが、

因果関係を疑ってしまうと思うんですよ。ヒトってのはね。

 

何かしらの異常があったとき、その原因として

やり玉に挙げられるリスクがあるわけです。

そのリスクを許容できるところは、多くはないです。

 

 

そもそも、新生児にスキンケアの必要性が皆無ってのもあります。

ぶっちゃけ、羊水ってそんなにキレイなものではなく、

外の環境のほうが全然キレイです。

 

羊水にいた時にため込んでいた悪いものを、肌の代謝によって

排出するということをしています。皮がむけていくので、

乾燥していると感じるかもしれませんが、必要な過程になります。

 

スキンケアをすると、その過程を邪魔することになりかねません。

 

また、環境適応能力で、水中の生活から大気での生活に

順応していくわけです。

余計なことをして、環境への適応を邪魔することになるかもしれません。

クリームやオイルによる被膜作用で、自身でバリア性を高める必要がなくなり、

脆い肌を形成してしまうことになるやもしれません。

 

あくまで懸念であって、実際に起こるかどうかはわかりませんし、

個人差もあるでしょう。

まあ、なんやかんや言って、現代はヒトの歴史上、最高の環境で

生まれて、最高の環境で育つわけです。

現代では信じられないような環境下でも丈夫に育ってきた歴史があるわけですから、

あんまり気にする必要はないんでないかな?

 

だいたい1~2週間くらいで安定してくるので、

それ以降でも肌に異常が見られるなら

何かしら使用することを検討してもよいと思います。

 

 

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