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米糠から見つかった新規成分アシルグルコシルセラミド

オリザセラミドA、B、C

オリザ油化の原料で、コメヌカから抽出したオリザセラミドという原料があるんですが、

そこから新規成分であるオリザセラミドA、オリザセラミドB、オリザセラミドCを発見した

という話があったのですが、それが論文に載りました。

 

Oryzaceramides A–C, acylated glucosylceramides with epidermal barrier

functions, isolated from rice bran

 

Phytochemistry Lettersっていう媒体にオンライン掲載されたとのこと。

 

オリザセラミドという原料はグルコシルセラミドがメインになり、

サプリで機能性表示食品として使われることが多いです。

化粧品原料もありますが、何せ価格が高くてね。

グルコシルセラミド0.8%以上で規格されており、濃度が薄いうえに

価格も高いのです。グルコシルセラミドだけの価格に変換したら、

ヒト型セラミドよりも断然高いのですよ。

粉末でも3%で規格されているんですよねー

 

この3%以外の37%がコメヌカ油でここに新規成分が見つかったという話なわけさね。

ぶっちゃけ、含まれているのはすんごい微量なんですよね。

まず、グルコシルセラミドが13種類のバリエーションがあることが分かっており、

続いてβ-シトステロールグルコシドが見つかっています。

 

β-シトステロールグルコシドはセラミド合成に関わる酵素を増やす効果が

確認されています。

特にアシルセラミドの合成が促されており、アシルセラミド合成に関わる酵素の

産生を促すのではないかと考えられます。

 

ただ、残念ながらβ-シトステロールグルコシドの効果であって、

オリザセラミドを使った時に同様の効果が出るかは疑問。

含まれている濃度的には厳しいんでないかな。

 

続いて、遊離セラミドが見つかっており、セラミドAPの異数体が5種類、

ヒト型ではないものが1種類見つかっています。

天然ヒト型セラミドってわけですね。

こちらも微量で、ヒト型セラミドだけを集めたら、とんでもない価格になるでしょう。

 

で、最近になって全くの新規成分であるアシルグルコシルセラミドが発見されました。

Oryzaceramide A(グルコシルセラミド+パルミチン酸)

Oryzaceramide B(グルコシルセラミド+オレイン酸)

Oryzaceramide C(グルコシルセラミド+リノール酸)

新規原料であるため、上記の名が命名されました。

 

オリザってのは米って意味なんですが、製品名と被るからちょっとややこしい。

 

グルコースを中心にして、両サイドに疎水基が来ている構造になります。

水には溶けない、もしくは非常に溶けにくいと思われます。

 

おそらく、何かしらの効果があるんじゃね?

とは言われていましたが、その効果も一緒に論文に掲載されていました。

 

経表皮水分蒸散量(TEWL)を調べたんですが、要するに水分の蒸発が

どれだけ抑えられるかってのを調べたわけ。

結論おいえば、オリザセラミドAでTEWLが抑えられたけど、

他は微妙な結果となりました。

 

サンプルが少ない(n=3~4)ってのと、ヒト試験ではないのよなー

効果があったとされるオリザセラミドAでもなんか微妙なところでして。

1~10μMでの実験になるのですが、オリザセラミドAは10μMで蒸散が顕著に抑えられていますが、

他は10μMだと悪化しているんですよ。

 

オリザセラミドA、B、Cが同じくらい存在していたら、効果を打ち消し合うのでは?

そもそも製品にオリザセラミドAがどの程度含まれているのかわかりませんので

なんともいえないのですが。

10μMの濃度で配合が現実的にできるかってのは怪しいライン。

気にする必要はないとは思います。

 

このアシル化グルコシルセラミドを単体で分離されたのはこれが初で、

マジ物の新規物質が同定されたというのが凄いって話なのかと。

今のところ、有用性を見いだせていないけども、アシル化グルコシルセラミドを

濃縮精製するなんてことはするつもりもないでしょうし、あんまりそこは

関係ないのかなーと。

 

塗布ではあまり有用性は示せなかったですが、経口投与ではもしかしたら

凄い有用性を秘めているという可能性はまだありますしね。

 

 

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