米由来グルコシルセラミドとセラミドの表皮保湿効果と保湿メカニズムの比較

オリザ油化の米セラミド

オリザ油化の米セラミド、オリザセラミドに含まれている

セラミドを単離し、それぞれの機能性を調べたって論文。

『International Journal of Molecular Science』のオンライン版に

掲載されています。

 

注目すべき点はグルコシルセラミドのほかにヒト型セラミドが含まれているってこと。

6種類のセラミドが確認されています。

(14)はセラミドAPになります。

(18)を除く、セラミドはセラミドAPの異数体になります。

(18)はヒト型ではないです。

 

(16)(18)は天然ヒト型セラミドにも含まれていないセラミドになります。

数を増やすなら使用するのも1つの手かもしれません。

 

こちらがグルコシルセラミド。

なんと13種類ものバリエーションがあったのな。

(18)はおそらく(9)から派生したものだと思われます。

 

調べたのはTEWL(経表皮水分蒸散量)で、どれだけ肌から水分が蒸発したか

ってのを調べるもの。まあ、保湿力を計るもんだと思ってOKです。

グルコシルセラミド(1)、(2)、(3)、(4)、(7)、(9)、(10)、(11)、(13)

が高い保湿性を示し、(6)、(8)、(12)は保湿力が低い、(5)は悪化しています。

 

実際、有意差があるのは(1)、(3)、(7)、(10)、(13)となります。

もっとも保湿力の高いのは(13)で、保湿力は脂肪酸の長さと相関があるとのこと。

 

セラミドに関しては(14)、(16)、(18)に高い保湿力があり、

他は微妙って結果となりました。

(14)が一番保湿力があり、脂肪酸が長ければよいってわけではないという結果に。

また、ヒト型でない(18)も保湿力が高い、意外に。

 

 

続いて、角質層のセラミドへの影響を調べたわけですが、

グルコシルセラミドは角質層のセラミドの変化に影響がなく、

セラミドは(14)、(18)が有意に増加するという結果となっています。

当たり前ですが、加えた以上に増えたってことね。

 

オリザセラミドのセラミドAPの効果はセラミド合成遺伝子を活性化し、

その結果角質層のセラミド含有量が増えるというもので、

とくにセラミドNS、NDSを顕著に増やすということが確認されました。

 

で、グルコシルセラミドはセラミドを増やして保湿しているわけではなく、

フィラグリンおよびコルネオデスモシンというタンパク質の発現を促進し、

これらが保湿するってな仕組みになっていると。

 

まあ、丸っと全部オリザセラミドに入っているので、

個別に調べたところで意味があるのかって話ですが・・・

 

セラミドAPがなんやかんやで一番優れており、

異数体の効果は微妙ということ、

もしくは単体よりも複合しているからこそ効果が高いと

いうことが言えるのかなーと。

 

オリザセラミドに含まれるヒト型セラミドは微量で、

規格もされていないので、効果って面ではあまり期待できないですが、

セラミドの種類を増やすという意味では使用するのも全然ありかも。

 

 

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