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フィトレチノールの UVA による抗光⽼化作用

オランダビユ果実エキスの新たな効果が判明

フィトレチノールはオリザ油化の原料で、バクチオールを含んだ

抗シワ原料になります。

弊社でも使用していますが、フィトレチノールに新たな効果が確認されたとの

ことでご紹介をしたいと思います。

 

①UVA 照射による線維芽細胞の委縮抑制

正常線維芽細胞に UVA を照射した際、通常は細胞収縮が起こります。

しかし、フィトレチノールを添加した場合、UVAを照射しても細胞収縮が抑制されました。

これにより、UVA による線維芽細胞へのダメージを軽減し、正常な機能を維持すること

が示唆されました。

 

ただ、具体的なデータは示されておらず、どの程度の効果なのかは分かりかねます。

同社の紫茶エキスでは80%ほどの萎縮を抑制しているのですが・・・

紫茶エキスはGHGという非常に高い抗酸化作用を有しております。

おそらくは抗酸化作用によって細胞萎縮を防いでいるのではないかと思われますので、

フィトレチノールに関してもバクチオールの抗酸化作用によるものではないかと。

 

レチノールは紫外線に当たると良くないとされますが、フィトレチノールは

UVケア作用もあるとのことで、日中も安心して使えるといえます。

 

 

②コラーゲンゲル収縮能の増強

線維芽細胞を封入したコラーゲンゲルを用いた3D 真皮モデルにおいて、

収縮面積の有意な減少を確認。

ちょっと何言っているのかはわかりませんが、コラーゲンの収縮能が向上したとのこと。

これにより、肌のハリと弾力性の向上が期待されます。

 

UV照射によってコラーゲンが収縮するのをフィトレチノールを添加することで

抑えられたってことでOKなのかな? 

 

 

③インテグリンα1 発現の促進

細胞と細胞外マトリクス(ECM)の接着に関与するインテグリンα1 の発現量が、

UVA 照射後もフィトレチノール添加群で有意に増加。

これにより、細胞-ECM 間の接着性が維持され、皮膚の弾力性に寄与することが期待されます。

 

UVA照射されるとおそらくインテグリンα1の産生が抑制されるのだと思われます。

フィトレチノールを添加することで、UVAの悪影響の1つであるインテグリンα1の

産生低下を抑えることができるっちゅうことだと思われます。

 

 

④フィブリン 4 およびラミニン 5 発現の促進

加齢線維芽細胞を用いた実験により、弾性繊維構造の形成を支えるフィブリン 4 や、

基底膜構造の維持に関与するラミニン 5 の遺伝子発現量が有意に上昇しました。

これらは、真皮由来の深いシワ、および表皮由来の浅いシワの抑制が期待されます。

 

UVAは基底膜にダメージを与えるといわれています。

基底膜のダメージが深刻だとシワやシミの原因になるといわれており、

フィトレチノールを添加したときは、その修復が速やかに行われるって

ことなんだと思われます。

 

 

⑤ヒアルロニダーゼ阻害作用

ヒアルロン酸の分解酵素であるヒアルロニダーゼの活性に対して阻害作用を示し、

保湿機能の維持に貢献することが確認されました。

 

こちらはUVAにより誘発される炎症を抑えることによるものだと思われます。

UVAにより細胞がダメージを負うと大量の活性酸素が発生します。

この活性酸素は炎症反応を誘発し、炎症下ではヒアルロニダーゼをはじめ

各種分解酵素が活性化します。

 

おそらく抗酸化により活性酸素を除去し、炎症を手前で止めることにより

ヒアルロニダーゼを阻害しているのだと思われます。

 

バクチオールの作用なのか、その他のオレンダビユ果実エキスに含まれている

成分なのか?って話になるのですが、おそらくは両方関与しているんでないかな。

あくまでフィトレチノールとしてのデータになりますので、

バクチオールで同様の効果が期待できるかはわかりかねます。

 

フィトレチノール®-3Cを使っているのですが、

トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルで抽出しているんですよ。

バクチオールが油溶性ですからね。

で、溶剤であるトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは黄色い油なんですが、

この原料は濃いオレンジ色をしています。

これはバクチオール由来の色ではないので、それ以外の成分が抽出されている

のは間違いないかと。

 

まあ、それが何なのか?ってのはわからんのだけども。

 

バクチオールはもちろんとして、他にも効果効能を期待できる

成分が含まれていると嬉しいですね。

 

 

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