紫外線防御作用が確認された
紫茶はケニア茶業研究財団が約 25 年もの歳月をかけて作り出した新品種の茶。
アントシアニンを含む紫色の茶葉をしています。
紫茶はケニアの赤道直下、かつ標高 1500~2500mの高地で栽培されています。
紫外線照射の強い環境下で栽培されているため、紫外線に対抗する成分が含まれている
と考えられます。
で、実際に調べたら細胞の紫外線耐性が高まったってデータがでたわけです。
UVAを細胞に照射すると、細胞核を守ろうとして、細胞骨格を委縮させます。
紫茶エキスを細胞に作用させて、UVAを照射したところ、萎縮を大幅に抑制しました。
高濃度下ではなんと80%もの抑制効果がありました。
細胞骨格が委縮しなかったというのは、萎縮する必要がなかったという事を示し、
紫茶エキスによって細胞の紫外線耐性が高められたといえます。
紫茶には特異的なポリフェノール 1,2-di-galloyl-4,6-hexahydroxydiphenoyl-D-glucose (GHG)
が含まれています。
紫茶エキスはGHGが規格化されています。
GHGは非常に高い抗酸化作用があり、活性酸素の除去および
過酸化脂質化を防いでくれます。
ですので、紫外線のダメージを軽減する効果があるのは分かっていたのですが、
紫外線そのものに耐性を持たせることができるってのが新な発見なわけです。
これにより、日焼け止めなどへの提案に力を入れていくとのこと。
紫茶エキスは弊社ではかなり初期から採用している原料で、
ナチュセラソープに配合しています。
今だと芽吹にも入れています。
表示が茶葉エキスとなるので、言ってくれないと使用しているかどうか分からん
ってのはありますが、当時は採用しているところなんてほぼなかったんですが、
昨今注目が高まってきています。
当時は紫色になるようなものを探していて、色が付けばいいやって感じで
採用しており、抗酸化作用、過酸化脂質の抑制効果くらいしか言ってなかったんです。
それが、今や色々な効果が謳われており
●概日リズムの調整作用
●AMP活性化プロテインキナーゼ活性化作用
●NO産生促進剤
●ミトコンドリアの増殖促進効果
と、非常にユニークな効果が見つかっています。

日中と夜中では発現している遺伝子が異なります。
日中に活性化する時計遺伝子PERIOD1は主に体を防衛するための
遺伝子を活性化させます。
夜中に活性化する時計遺伝子BMAL1は主に日中に受けたダメージを
修復させるための遺伝子が活性化します。
寝る子は育つとか美人は夜作られるとか言われるのは、夜寝ているときに
BMAL1が活性化するからです。
この遺伝子の切り替えは光によってもたらされるのですが、
現代社会は夜も明るい。寝る前までスマホを見るような生活をしているため、
概日リズムは乱れているといわれています。
PERIOD1が優勢になっている時間帯が長いってなわけです。
紫茶エキスに含まれるGHGは夜活性化するBMAL1を活性化させる効果が
あるとのこと。
AMP活性化プロテインキナーゼは代謝の中心的な調整因子の1つで、
ATP/ADP、ATP/AMPの比率を管理するエネルギーセンサーのようなもの。
簡単に言うと、エネルギー産生が促進されるってこと。
オートファジーにも関わっているといわれます。
NOは一酸化窒素で、血管拡張作用があります。
ポリフェノールにはそういう作用がありまして、
今は廃盤となってしまった、ビニトロックスはリンゴとブドウのポリフェノール
でできていました。
簡単に言うと血流が良くなるよって話。
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