赤外線の肌ダメージは光でなく熱だった

赤外線も防がなきゃといっていたのはなんだったのか?

赤外線が光老化の原因になるって話がありますが、

あれは嘘だって話になるのかな?

 

資生堂が赤外線の影響を正確にひょうかする手法を確立したのして、

赤外線が肌に悪い影響を与えるメカニズムの一端を解明したとの

発表はあったのですよ。

 

結果として赤外線そのものではなくて、赤外線によって産生される

熱が悪いってことだったそうな。

 

赤外線によって、血管内皮増殖因子(VEGF-A)が増殖することがわかっており、

血管内皮増殖因子は文字通り、血管新生やリンパ管新生を促すものです。

なくてはならない、重要な因子ではあるのですが、

病状を悪化させる因子でもあり、これらを抑える薬は多く存在します。

ガンとか糖尿病などなどでは、マイナスに作用するわけですよ。

 

で、肌においてはシミの原因の1つだともいわれています。

異常な毛細血管がシミに関与してるって話も資生堂の発表ですな。

 

赤外線ではなくて、熱が血管内皮増殖因子の増殖を引き起こす原因だ

ってことを明らかにしたわけです。

 

つまり、紫外線だけじゃなく赤外線も防がなきゃって話は、

半分正しくて、半分間違いだったというわけ。

赤外線を防いでも熱を防げなかったら意味ないし、

熱が発生しないのであれば赤外線は無害だったってこと。

 

まあ、赤外線と熱は切っても切り離せないので、

分ける意味があるのかは疑問ではありますが。

そもそも太陽光に熱が乗っているわけで、赤外線と区別する

意味があるのかどうかって話でもありますが。

 

つい最近、パソコンやスマホからでているブルーレイを

カットする眼鏡の効果が否定されたということがありましたが、

おそらくは太陽光と人工的な光は明らかに違いがあり、

人工的な光の赤外線は無視できるレベルのものってことなんだろうなー

 

なんかごっちゃになっているとこ、無きにしも非ずって感じですから。

 

データを見る限りでは、赤外線照射+熱(40℃)となっているので、

この2つの要素が必要なのか、熱だけでもいいのかはわかりかねますが・・・

赤外線照射によって40℃を越えると血管内皮増殖因子が増加することが

明らかとなっています。

 

 

まあ、これは体温が上がることによる酵素が活性化することで

起こっているんだと思われます。

 

酵素だの免疫だのは体温の影響を大きく受けて、

1℃さがるだけで活性が半分になるとか言われます。

高すぎると失活してしまうわけですが、適度な温度ってのは

それらを活性化させるわけなんすよ。

 

ぶっちゃけ、40℃程度の熱でシミができるって話であれば

お風呂に入っただけでシミの原因が増えるって話になっちゃうわけで。

もちろん赤外線との組み合わせが重要ってこともありうるわけですが、

おそらく、熱だけかけても同様の結果となると思われます。

 

ですので、この実験の肝は、熱の影響なしの赤外線単体での影響を

見ることができるようになったってとこだわね。

 

 

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