エピジェネティクス

ロイヤルエピジェン P5

エピジェネティック科学に基づいた最新アンチエイジングコンセプト原料、

それがロイヤルエピジェンP5という原料。

成分としてはペンタペプチド-48がメインとなります。

 

さて、エピジェネティック科学とはなんぞや?

我々の細胞はすべて同一の遺伝子を持っており、

同一の遺伝子からなっています。

にも拘らず、目と胃、皮膚と異なる形状になっており、

発現している遺伝子が異なっています。

 

この同一遺伝子から異なった遺伝子の発現が起こることを科学することを

エピジェネティクスといいます。

 

ここで取り上げられるのは、ミツバチ。

ミツバチの女王バチと働きバチは大きく異なっています。

女王バチは大きさが働きバチの2倍くらい、

寿命は5倍くらい生きます。

あとは、女王バチしか卵を産むことができません。

しかも、その産卵数は自分の体重の何倍もの数を生み落とします。

 

しかし、女王バチとミツバチの間には遺伝的差異はなく、

同一遺伝子からできています。

 

卵の状態は皆同じ。

ただし、王台に産み落とされた卵から生まれた幼虫には、

ローヤルゼリーがエサとして与えられます。

普通はハチミツになります。

 

ローヤルゼリーは古くからある健康食品の1つですが、

ハチミツは花みつが素となっているのに対し、

ローヤルゼリーは花粉を素に作られます。

 

つまり、女王バチとミツバチの差はローヤルゼリーを食べているか否かで、

形態に大きな差がでているというわけ。

 

ローヤルゼリーにはミツバチのエピジェネティクスに関わる成分が含まれおり、

その成分を取ればエピジェネティクスを再現できると考えた・・・のかな?

その物質はロイヤラクチンと呼ばれ、ショウジョウバエの幼虫にロイヤラクチンを

与えて育てると通常個体よりも大きくなり、高い産卵力をもち、寿命も延びたんだとか。

 

ロイヤラクチンはEGF受容体シグナルを活性化して女王バチへの分化を誘導していることが

明らかとなっています。

 

ご存じの通り、我々がローヤルゼリーを食べても、

大きくなることもないですし、寿命が延びるってこともないです。

ショウジョウバエも幼虫の時には影響がありますが、

変態したあとのショウジョウバエの形態へ影響を与えることはないです。

 

まあ、赤ちゃんのときにロイヤラクチンを大量に摂取すれば、

変化があるかもですが・・・

 

で、ロイヤルエピジェンP5はロイヤラクチンに着目して、

このEGF受容体に作用する部分だけをペプチド化したのが

ペンタペプチド-48というわけ。

 

ぶっちゃけ、ヒトの肌への影響は懐疑的ではあります。

ヒトと昆虫の間には、遺伝的にも乖離が激しいですからね。

 

 

さて、エピジェネティクスについて、もう少し掘り下げていこうと思います。

まず、分化、目や皮膚になったら、その細胞はそれ以外になれない仕組みについて。

 

これにはDNAのメチル化が関わっているといわれます。

メチル化とは塩基の1つであるシトシン(C)にCH3がくっつくこと。

 

このメチル化している部分は、「使わない遺伝子」という印となっており、

メチル化している遺伝子は発現することができません。

このメチル化はDNAの複製の際にも受け継がれます。

これによって、皮膚の細胞は皮膚にしかならないようになっています。

 

これとは別にヒストンコード説ってのもあります。

ヒストンってのはDNAをコンパクトにまとめるためのタンパク質で、

染色体をつくって、複製、分裂を行うタンパク質です。

 

これらはメチル化、アセチル化、リン酸化など、化学的装飾を受けます。

これらが発現に影響を与えることが証明されており、

DNAメチル化同様、ヒストンによって遺伝子の発現がコントロールされているって話。

 

 

これらの化学的反応をコントロールしているのが、非翻訳性RNA。

通常、DNAからmRNAは、翻訳されて、アミノ酸を並べてタンパク質をつくるわけですが、

翻訳されないRNAを作る部分がDNAにはコードされています。

 

 

まあ、正直、わけわからんと思います。

 

形態形成には謎が多くて、まるで精密なプログラムのような挙動をするわけですよ。

遺伝子の研究者は揃いも揃って、この天才プログラマーの存在に驚愕します。

いわゆる「神」という存在を意識しないではいられないわけです。

 

エピジェネティクスの解明ってのは神の存在の証明になるのでは、

ってなくらい神秘的な分野ってことです。

 

 

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