水添レシチンか~

ナチュセラクリームの試作をしてもらってます

今年はナチュセラクリームをリニューアルしたいな~

と考えています。

(まあ、1年に一回のペースですので、今年も・・か)


いよいよ界面活性剤フリーで三相乳化を!と思ったのですが、

ロットがデカくて断念(涙)


代わりに天然の界面活性剤であるサーファクチンNaをと持ち込んだのですが、

取り扱ったことがないので、ちょっとヤダーといわれてしまいました。


「水添レシチンでいけますよ」とのことなのですが、

水添レシチンは界面活性剤にしては高額な原料。

凄く高くなるのではないか・・・との懸念があったのですが、

サーファクチンの方がずっと高いですよ?と言われてしまいました(笑)


というわけで、水添レシチンでの試作が現在進行形で行われています。

来月の頭くらいにはできてくるんじゃないかな?


あまりに普通すぎて、眼中になかった原料なので、改めて調べてみました。


レシチンはあらゆる生物の細胞に存在し、生体膜の主原料の1つでもあります。

おもに大豆か卵黄から抽出しています。

このレシチンは界面活性としてはかなり弱く、また酸化しやすいと言われます。


その欠点を補うために、水素と反応させたものが水添レシチンです。

水(素)を添えたレシチンってことです。


レシチンは天然由来ですが、水素を結合させるのは人工的です。

これを天然というか合成というか、意見が割れるところです。


ヒト型セラミドも植物を発酵させることでできたスフィンゴシンを脂肪酸で反応させるわけですが、

これも合成という扱いですね。


まあ、天然由来云々って話はナンセンスなのかもしれませんな・・・



さて、色々調べたら水添レシチン、評価高∑(゜□゜)

まず、肌への刺激がほとんどない、もしくは少ないとみなされているようです。


そして、浸透性が高いので、ナノ化(カプセル化)でも用いられており、

水添レシチンを使うことで浸透性を高めることができるそうな。

(※角質層まで笑)


肌荒れ防止効果、保湿効果もあるとのことで、

界面活性剤、乳化剤だけでなく、皮膚コンディショニング剤としても使われるとか。


おいおい、こんなにいいなら他の界面活性剤使う必要なくね?

 

1つはコストの問題でしょうね。

コスパが悪いわけですよ。他の界面活性剤と比べるとね。

 

もう1つは、手持ちのレシピでやりたがるんです。加工先がね。

理由は配合比率を1から組み立てるので、かなり大変。

しかも安定性があるかどうかの確認があり、これだけで数か月必要になります。

(最低4ヶ月は加速試験が必要)

 

今回お願いしているところは、水添レシチンでの処方を持っているとのことなので、

水添レシチンでやれるとのことですが、未知のサーファクチンはちょっと・・・

というわけです。

 

あとは、そもそも合成界面活性剤でも毒性とか刺激性とかほとんどないって

のも関係しているかもです。

一昔前・・・そうですね、50年くらい前なら毒性の高いものも使われていましたかもです。

しかしながら、今使われているのは肌に負担が少ない、安全性の確認されているものです。


合わない化粧品で「界面活性剤を沢山使っているからだ!」と考えるヒトがいますが、

まあ、だいたい他の原因です。


にしても、ネガキャンが酷すぎるな・・・


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