ウソをつく化粧品

誰も知らない人気コスメの裏側

ウソをつく化粧品~誰も知らない人気コスメの裏側~

著者:小澤貴子氏


『化粧品毒性判定事典』を書いた人ですね。

「界面活性剤=悪」のイメージを作った張本人というわけさね。

(正確にはこの人のお父さんか)


界面活性剤が肌のバリア機能を壊して、保湿成分をいれていると

いっているのですが、表現が悪いと思います。


これだと、壁をミサイルで壊して穴を空けて、

そこから入り込むイメージになっちゃいます。

実際、そう思っている人も多く見受けられます。


実際は、壁をすり抜けるというイメージの方が適切かと。

界面活性剤によって、細胞間脂質に溶け込みやすくなりますので、

角質層の角質細胞の間を縫って浸透させるという感じです。


とはいえ、普通は親水性が外に出ているので、

水の方が溶けやすいわけなんですけど・・・


ちなみに洗剤の界面活性剤はミセル化(右図)のようになっていないので、

親油部が油に刺さって(左図)、水で洗い流すと上の親水部が水に引っ張られるのを

利用して、油汚れを引っ張って剥します。

洗浄力が高過ぎると、皮脂、細胞間脂質なども一緒に持ってかれちゃいます。


まあ、これも界面活性剤がバリア機能をぶっ壊すというイメージを

助長しているのかと思われます。


一応、『化粧品毒性判定事典』に関する弁明もチョロッと記載してます。

あくまで判断の目安にすぎないとね。



まあ、もちろん界面活性剤を肯定する気もないです。

使わないでいいならそれに越したことはないとも思っています。

ただ、界面活性剤の種類が多いのは、界面活性剤の量を必要最小限に抑えるための措置です。

1種類だと沢山使わないといけないところを、もう1、2種類使うことで、

トータルの使用量を大幅に減らせます。

(コストも抑えれるので、当然検討しているはずです)


その辺のことも、この人知っているはずなんですがね。。。



正直、『化粧品毒性判定事典』は化粧品の販売とは無縁の善意ある第三者による

ものだと思ってたのですが、違うんですね。


小澤貴子氏はゼノア化粧品の代表だったんですね。

なんてこった!これはバイブル商法・・・

経皮毒と同じ仕組みじゃあないですか。

なんて迷惑な・・・


書籍なら、他社をあれほどこき下ろしてもOKなんですね。

まあ、ブーメランになっているところはありますが。


広告文句にまどわされずに化粧品を選ぶための知識として、

この本も宣伝の1つの手法であることも知っておいて欲しいところではあります。

 

 

さて、内容としては

・オーガニックの否定

・界面活性剤は悪である

・無添加なんて嘘っぱち

・合成ポリマーも悪である

・化粧品会社は暴利をむさぼっている

・粗悪品が溢れている

 

まあ、だいたいこんな感じ。

ある側面から見れば、ある意味正しいと思います。

もちろん、他の側面から見れば、全く違ってしまいます。

参考にはなりますが、鵜呑みできないといったところです。

 

私自身もこの業界に入る前は、化粧品業界って効きもしない、

原価の安い物を高額で売っていると思っていました。

そういう商品も確かにあるとは思います。

 

が、実際にそういう会社は極一部であり、

どの会社も信念もってやっているわけです。

 

小澤氏だって、その1人のはず。

 

この書籍もその信念に基づくものだと思います。

せめて、商品もその信念に違わぬものを・・・と切に願うばかりです。