ミトコンドリア送達カプセル

パラサイト・イヴが現実になる?!

コーセーと北海道大学との共同研究で、化粧品成分をミトコンドリアへ直接送達する

カプセル技術を開発したとの発表がありました。

エネルギーを産生するミトコンドリアが若さを維持するうえで重要だという

認識が広まりつつある昨今、とんでもない技術が開発されたわけです。

 

細胞内小器官を直接標的とする技術は珍しく、私の知る限りでは初めて。

今後は応用で核へ直接アプローチするとか、小胞体に直接干渉するとかできる

ようになるかもしれない話で、美容業界に大きな変革をもたらす可能性があります。

 

ミトコンドリアへの成分送達には、「真皮への浸透」「細胞内への取り込み」「ミトコンドリア膜の通過」

という3段階の障壁を越える必要があります。

真皮への浸透はナノ化技術でなんとでもなりますが、膜ごと細胞内へ取り込ませるってのは

至難の業で、さらにミトコンドリアに標的を定めるとなると、不可能に近い話なんですよ。

 

不可能を可能にしたといっても過言ではない技術なんですよ。

 

 

北海道大学で開発されたミトコンドリア標的型DDSである「MITO-Porter」を

化粧品用途へ応用したものだそうな。

 

様々な病気の原因の根本はミトコンドリアの異常にあると言われます。

例えば、エネルギー産生の中核となる電子伝達系の機能低下による糖尿病、

アポトーシスの制御異常による癌、心筋梗塞、ミトコンドリアDNAの変異による

ミトコンドリア遺伝病などが挙げられます。

 

これらを根本から治療するには、ミトコンドリアへの直接的なアプローチが欠かせないわけで、

このMITO-Porterが開発されたわけです。

ほとんどミトコンドリアに感染するウイルスみたいなものよな。

カプセル内の薬剤には制約がなく、お好みでミトコンドリア内へと届けることができるそうな。

 

異常ミトコンドリアにtRNAやmRNAを直接入れることで、

ミトコンドリアを正常化させたり、ガン細胞のミトコンドリアを

機能不全にして死滅させることに成功しているとのこと。

 

 

化粧品への応用となると、正直さっぱり思いつかないのですが、

NADとかコエンザイムQ10とか入れるのかね?

 

異常ミトコンドリアを正常化するようなもの、異常ミトコンドリアを排除するもの、

ミトコンドリアの数を増やすようなものの選定がこれから行われるのでしょう。

 

パラサイト・イヴはミトコンドリアの反乱を描いたSFホラーではありますが、

この技術によって、もはやフィクションではなくなるよなーと。

逆転写酵素をいれれば、ミトコンドリアのDNAを書き換えることが可能で、

スーパーミトコンドリアを作ったり、細胞から独立したり、細胞の支配権を

乗っ取ったりってのは絶対に起こりえないって言えない状態なわけ。

 

直接外部からミトコンドリアを入れるってなことも可能らしいので、

あまりに加速度的に技術が進化しているので、ちょっと怖いと思わなくもないかな。

 

 

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