サクラ花エキス✕グルタチオンで相乗効果
オリザ油化の桜の花エキスに新たな効果が確認されたとの発表がありました。
桜の花エキスは当時は抗糖化原料がほとんどないなか、二番目に世にでてきた
抗糖化原料でした。
その後の抗糖化原料の礎となったといっても過言ではないです。
オリザ油化のロングセラー商品となった桜の花エキスは、
様々な効果効能の確認が行われており、最近ではテロメアを延長する
効果が確認されています。
育毛効果も高いことから、ヘアケア関連での採用も増えているとか。
そんな桜の花エキスから美白効果が確認されたとか。
正確にはグルタチオンの美白効果を高める効果があるとのこと。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの 3 つのアミノ酸から構成される
トリペプチドで、高い抗酸化作用を有しています。
抗酸化作用があるということは、紫外線を浴びたことにより発生する
活性酸素を除去することができ、活性酸素の毒性を抑えることで、
炎症を抑え、結果としてチロシナーゼの活性化を防ぎ、シミの予防に
なります。
直接的にチロシナーゼを抑えるわけではないので、
いわゆる美白効果ってのは弱いです。
実験ではグルタチオンのチロシナーゼ阻害率は10%程度で、
桜の花エキスと変わらなかったとか。
ただ、組み合わせることで、35%まで阻害率をあげることができたとこと。
よって、桜の花エキスとグルタチオンを組み合わせることで
チロシナーゼ阻害率を大幅に上げることができるといえます。
35%のチロシナーゼ阻害率が高いかといわれると、正直高くはないです。
美白原料四天王の中でも最弱といわれるアルブチンでさえ45~60%
くらいありますので・・・
おそらくですが、桜の花エキス自体が色々な原料の効果を底上げする
ブースト的な効果があるのではないかと思われます。
今回はグルタチオンとたまたま組み合わせただけで、
別の原料でも調べれば、相乗効果が確認できるのではないかと
考えています。
ナチュセラローションで桜の花エキスを採用したのは、
抗糖化作用を期待してのことだったのですが、結果として
保湿効果が非常に高まりました。
ナチュセラローションは保湿に特化した化粧水ですので。
また、ナチュセラローションS.E.でも使用しているのですが、
こちらはオートファジーに特化したものとなっており、
保湿力は底上げされておらず、オートファジー効果を後押する
形となっています。
なんでグルタチオンと組み合わせたのかは謎ではありますが、
アルブチンと組み合わせれば、もっとわかりやすく相乗効果
が表れるのではないかと思われます。
あらゆる原料の力を引き出すって感じで売り込めば、
もっと採用が増えると思うんですけどね。
その力はあると個人的には確信しています。
引き続き、色々な組み合わせでの実験を行ってくれるとは
思いますので、今後の研究に期待ですかねー
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