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サクラ花エキスにテロメア延長作用が確認される

桜の花エキスに細胞寿命を延ばす効果が明らかに

オリザ油化の原料である桜の花エキスに新たな効果が確認されたとのこと。

弊社でも多用していますが、元々は抗糖化作用を謳っている原料で、

抗糖化原料の先駆けとなった原料でもあります。

 

あれから10年以上も経つのか・・・

 

そんな桜の花エキスからテロメア延長作用が確認されたとのこと。

 

テロメアとは染色体の先っぽに存在する無意味な配列の繰り返しになります。

細胞分裂の際に少しずつ削られていき、テロメアが一定以上短くなると

細胞分裂ができなくなります。

 

コーヒーチケットみたいなもので、分裂の際に1枚ちぎるってな感じ。

50~60回程度の分裂でテロメアがなくなるといわれています。

 

細胞分裂できなくなった細胞は老化細胞と呼ばれ、アポトーシスするなり

マクロファージに処理されるなりされます。

処理されない老化細胞が悪さをするわけで、如何に老化細胞を除去するか

ってのが課題でもあります。

 

つまり、桜の花エキスを使えば、細胞の寿命が延びて老化細胞ができるのを

予防できるということ。

 

in vitroの実験ではありますが、桜の花エキスを添加することで、

テロメアが1.5倍になったそうな。

単純に細胞の寿命が1.5倍になるといえるかどうかはさておき、

細胞の延命効果は確実になると思われます。

 

 

まあ、別に不思議な話ではなくて、このテロメアが分裂のたびに減少していくって

現象は動物の話でして。

植物はテロメアを修復するテロメラーゼって酵素をもっており、

細胞分裂してもテロメアが短くなることはないんです。

 

ヒトの細胞もテロメラーゼはもっているのですが、不活性化しています。

実際にヒトの細胞でテロメラーゼが働くのは生殖細胞と癌細胞のみ。

普通の細胞でも多少は働いているとは言われていますが、その活性は

非常に弱いとされます。

 

桜の花エキスにテロメラーゼが活きていて、それによって・・・

ってのは考えにくいかな。

抽出の過程で熱がかかるでしょうから、酵素は失活してしまうと思うんですよ。

逆に言えば、植物エキスを非加熱で抽出できればテロメラーゼを活きたまま

得ることができるかもしれません。

 

おそらくは、桜の花エキスに不活性化しているテロメラーゼを活性化する

成分が含まれているんでしょう。

それによって、細胞内のテロメラーゼが活性化し、テロメアが延長したと。

 

まあ、植物には当たり前に存在する物質で、樹木等の長い年月生きる

植物に特に多いんではないかと予測できます。

イチョウ葉エキスとかも同様の効果は調べればあるかもです。

 

逆に1年草とかはあんまり含まれていないんでないかな。

 

 

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