(C12-20)アルキルグルコシド
とあるオイルクレンジングで、日本初の超微粒子技術を採用し、
肉眼では見えない毛穴奥の汚れまでも落し、さらに汚れの再付着を
防ぐと謳っているものがありまして。
その肝となるのが(C12-20)アルキルグルコシド。
これが40㎚のミセルを形成し、毛穴の奥まで入っていくんだとか。
アルキルグルコシドはアルコールとグルコース(糖)からなる非イオン界面活性剤。
(C-12-20)はアルコールの炭素数を表します。
ミセル化ってのは下図のようなもののこと。

(C12-20)アルキルグルコシドでは糖の部分が親水部となり、
アルコール部分が疎水部となります。
で、これは水に溶かした時の話で、今回はオイルクレンジングになるので、
逆になります。
丸の部分が内側で、棒状のものが外に来るって形になります。
この大きさが40㎚になるわけです。
これが肌上でバラバラになって、毛穴の中にまで入っていきます。
それが肌を覆うことで、汚れが再付着することを防ぐって理屈らしいです。
アルコール部分、つまり疎水基が角質にぶっ刺さり、親水基が表にくることで
油分を弾くって感じです。
その膜を毛穴で形成することで、毛穴汚れを落としやすくするとかなんとか。
つまり、(C12-20)アルキルグルコシドは洗い流した後も、
肌に残るっちゅうわけです。
そのため、ダブル洗顔は必須となります。
そのままだとメイクが乗らなくなりますからねえ。
肌には悪くはないかもですが、良くもないわけで。
肝の成分である(C12-20)アルキルグルコシド、一体どれくらい配合されている
のかというと、1%未満なんですよねー
意外に入っていないんです。
その量で顔全体の毛穴を覆うことってできるのかな?
流石に無理でない?と思わなくもないかな。
分子量が小さいから、1gでもかなりの数になるのかね?
ちょっと想像しずらいです。
ナノ化の製品ってこういうとこ、よくあるよね。
ナノ化するのはいいけど、配合量もナノサイズってね。
まあ、これが最適解として世に出してきているとは思います。
でなければ、普通のクレンジングと相違ないです。
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