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老化は治療できる?

老化は病気

老化のメカニズムが解明されてきており、老化に抗う方法が

色々と出てきている現状。

老化を「病気」と提唱する人がでてきました。

病気であるなら、治療が可能であろうと。

 

老化の原因は非常に多岐にわたっており、本来は1つの手段で

万事解決ってことにはなりません。

老化の原因を羅列すると、

・成長ホルモンの減少

・女性ホルモンの減少

・クロトーの減少

・老化細胞の増加

・慢性炎症

・ミトコンドリアの減少

・小胞体ストレス

・酵素の減少

・脳機能の低下

・ストレス

・腎機能の低下

 

まだまだあるかもですが、さっと挙げるだけでもこれだけでてきます。

神様は人間をどうしても老いさせたかったのでしょう。

至る所に老化のスイッチが存在しているわけです。

 

そんな中、若返り成分として注目を集めているのがNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)

マウスを使った実験では、NADを与えたマウスは人間換算で20歳若くなった

ってな結果となり、NADは若返りの薬だなんて言われるようになりました。

 

しかしながら、NADは非常に高価であり、実用性に欠けたわけ。

そこでNADの前駆体であるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)に

白羽の矢が立ったわけ。

 

サプリや美容液なんかで使われるようになったわけですが、

ちょっと勘違いしている人がいるかなーと。

 

このマウスの実験ですが、小さい頃からNADを与えて、

与えていないマウスと比較した結果、同じ年齢の時にNADを

与えたマウスのほうが若かったって話なんです。

 

おじいちゃんマウスにNADを与えたら20歳若返ったって話ではないんです。

老化を治療するといっていますが、厳密には老化の「予防」なんです。

 

NMNを摂取することで、60代の人が40代のころのようになるって

期待している人がいますが、残念ながらそうはならんのです。

マウスの実験と同じ結果を得たければ、少なくとも老化が始まるとされる

20歳くらいから飲み続ける必要があります。

そうすれば、60歳になったとき、40歳の体でいられるかもしれない

そういうものなんです。

 

じゃあ、今さら飲んでも意味ないのか?といわれれば、

意味はないことはないです。

老化の進行を遅らせることはできます。

あくまで老化の「予防」なわけですから。

 

ただ、ずっと飲み続ける必要があり、数か月飲んだとしても

止めた途端に飲んでいた意味が失われます。

一生飲むにはNMNは高過ぎるんですよね。

 

そこでおススメなのがナイアシンアミド。

NMNはナイアシンアミドにヌクレオチドが1個くっついたもので、

ナイアシンアミドはNMNの前駆体になります。

(ニコチンアミドってのはナイアシンアミドの別名です)

 

効率は落ちるかもしれませんが、コスパは圧倒的に上がります。

NMNを摂取使用とすれば月1万以上はかかりますが、

ナイアシンアミドであれば1000~2000円くらいで摂取できます。

 

NMNで実験されているので、ナイアシンアミドでも同様の実験すればいいと

思うのですが、金にならないのでやられることはないでしょう。

NMNを金脈としている人達には都合が悪い話ですから。

 

ナイアシンアミドを20歳のときから飲み始めれば、

将来は大きな差になってあらわれるかもしれません。

あくまで可能性があるって話で、エビデンスはないです。

NADもNMNもヒト試験ではエビデンスはまだないのでね。

 

NADはエネルギー産生に関わる補酵素の一種。

エネルギー不足が老化の1つであり、それを解消することで

老化を予防できるわけです。

 

しかしながら、老化の原因は複数存在しており、

例えばミトコンドリアの減少すれば、エネルギー産生は低下するわけで

NADを増やすことで得られる効果は低下してしまいます。

 

ですので、NADを与えたマウスも摂取していないものと比べれば

若いかもしれませんが、老化していないわけではないのです。

決して「不老」ではないわけ。

 

何が言いたいかっていうと、老化を病気とするなら、

治療は現段階では不可能であり、あくまで予防であるってこと。

 

 

早ければ早いほどよいわけですが、予防に人はコストを

払いたがらない生き物ですからねえ。

 

 

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