カルチャーコラーゲン
片倉コーポアグリから販売されているカルチャーコラーゲンは
ヒト細胞から作られたコラーゲンになります。
ですので、表示名がヒトコラーゲンとなるそうな。
なんと、世界で初めてヒト由来のコラーゲンを培養技術によって
実現したんだとか。
今まで出てきているヒト型コラーゲンは、蚕や植物に遺伝子組換えして
作らせた、精製したものになるのですが、これはヒト型ではない、
ヒト由来のヒトコラーゲンなのです。
これは倫理的にギリギリのラインの話ではありますが、
ヒト幹細胞がOKなら、これもいけるだろうってことなんだと思われます。
ヒト幹細胞を使うのはNGですが、培養液を使うのは全然OK。
ヒトの細胞を使うのはNGですが、そこからコラーゲンだけを取るのもOK
って理屈はまかり通るわけだ。
真皮のコラーゲン密度を上げるほか、抗炎症作用もあるとか。
化粧品原料ではありませんが、試料としてヒト由来のコラーゲンってのが
あります。大学の実験室とかにあるようなやつで、馬鹿みたいに高いやつ。
細胞を培養する培地に入れるもので、これを入れて培養すると、
細胞密度、細胞接着性などに顕著な差がでるんだそうな。

こんな感じで。
まあ、基本的にはコラーゲンの分子量では皮膚から浸透することはないんですけどね。
それでも、in vitroでは顕著な差が出るのは間違いないかと。
コラーゲンは基本的には経口摂取するのが正解なんですが、
ヒトコラーゲンをサプリで摂取する・・・ってのはおススメしません。
まあ、サプリの原料にはならないだろうけどね。
ヒト幹細胞培養液もサプリにはなっていません。
なぜか?
倫理的な問題もあると思います。
例えば、ヒトの細胞から人工肉を作ったとして、
それを食用として使えるか?
まあ、禁忌感を思える人の方が多いと思われます。
人工肉と細胞は除かれているけども培養液を摂取するってのは、
そんなに違いがないんでない?感性として。
リスクとして共食いと体が判断される可能性があるってのも理由の1つ。
かつて狂牛病と呼ばれた牛の脳がスカスカになる病気が流行しました。
プリオンというタンパク質が原因なのですが、根本的な原因といわれているのが
牛骨粉を混ぜたエサを与えていたことだといわれています。
メカニズムは不明ですが、共食いをしていると判断されたため
ではないか?という説があるんです。
利己的遺伝子説ってのがあって、個体はDNAの乗り物で、
DNAは同じ遺伝子を構成に残す、増やすという使命があり、
それに基づいた行動をとるという説。
共食いをする個体ってのは、種のレベルでみれば
排除すべき存在とみなされるわけ。
その個体が存在し、増えていくと種の存続の危機になるので、
遺伝子レベルでの個体を殺しにかかるのではないか?と。
まあ、ならないかもしれないですし、なるかもしれない。
脳がスカスカのスポンジ状になるリスクが1%でもあるのであれば、
止めておく方が無難ですよね。
食べるってことは、一旦消化で分解して、体内で再構築するものですから、
別にヒトだろうが豚だろうが、コラーゲンの摂取での効果は変わらないですしね。
ふっと思ったのですが、ヒト細胞にセラミドを作らせれば
ヒトセラミドなるものができるのでは・・・
皮膚に分化させて、そこからセラミドを抽出、精製すればいけるのでは?
いや、無理か。
効率が死ぬほど悪いわ。
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