とある発酵液のお話
その原料とであったのは、前職のOEMメーカーの営業をしていた時。
とある企画屋をしている会社にお邪魔していたとき、紹介されたわけです。
大豆を複数の菌で発酵したエキスとのことで、確か岐阜県で作られているって
話だったかな。
ガン末期で余命数年といわれていた人が、これを飲むようになって
ガンが治ったことから、その人がスポンサーをしていたそうですが、
その方が亡くなり、販売力が著しく低下し、買い手を探しているって話でした。
金色の液体で、とにかく臭いがヤバい。
マジでう●このにおいがするんですよ。
え?これ飲むの?冗談でしょ?って思ったのですが、
立場上断れるわけもなく、飲んだのですが・・・
味は覚えていないのですが、とにかく臭かったことだけは覚えています。
缶コーヒーで口直しをしたのですが、しばらく口の中から汚物のにおいがしていました。
その日はずっと気分が悪くて、最悪だなーと思っていたのですが、
次の日、帯状疱疹になって、1週間くらい会社休むこととなります。
免疫力が著しく低下したためだと思われます。
これでどうしてガンが治ったのか?
本当に意味が分からないです。
しばらくして、別の会社でこの原料を使うという話になったのですが、
その際に変なものが含まれていないか、調べようってことで解析をかけたんです。
そしたら、絶対含まれてたらあかん成分がいくつかでてきてね・・・
においの原因も判明しました。
絶対体に毒でしょってことで、結局、その話は流れました。
これは発酵ではない、腐敗だとのことでした。
まあ、発酵か腐敗かは人間目線での話でヒトに良い影響があるものは発酵で、
害となるものが腐敗ってなだけで、現象としては同じなんですけどね。
起業した後も、ちょくちょく話にでてきており、
どうも化粧品原料として売り込んでるみたいでした。
実際にそれを使った商品がでているようで・・・
まあ、薄めて使うだろうし、香料も使えば臭いは誤魔化せるとは思いますが、
個人的には絶対に使いたくはないです。
もはやトラウマなのですよ。
もしかしたらホメオパシー的な効果があるのかもしれないけどね。
発酵食品でも臭いものはあるっちゃ、あります。
有名なところでいえば、シュールストレミングで
ニシンを塩漬けにして発酵したものになります。
古のYoutuberとかが企画で食べてみたとかやっているので
知名度はかなり高いと思われます。
シュールストレミングはスウェーデン発祥の発酵食品で、
スウェーデンでは当時は塩が貴重品だったわけです。
寒い地域ですので、天日干しで塩を得るのが難しく、
塩水を使っているため、ちゃんとした保存ができずに
発酵が進む結果となります。
正直、あれを腐敗ではなく発酵だとして、食べているのは凄いよな。
あれに比べれば、この発酵液も全然マシではあるのですが・・・
シュールストレミングが比較対象になるって時点でヤバいだろって
思わなくもないです。
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