· 

サティス製薬、CBD様作用のある化粧品原料を開発

ふきの芽フィトカンナビノイド

近年のサティスの原料開発力はすごいな。

知らぬ間にオリジナル原料、めっさ増えとる。

 

サティス製薬はどちらかというと、マーケティングが強くて、

製造後の販売支援的なところが充実しているってなイメージでした。

しかしながら、昨今では原料の研究開発に力を入れているのか、

サティスでしか使えない原料ってのを多くもっており、

他社との差別化を図っています。

 

さて、そんなサティス製薬から新たな原料の発表がありました。

ふきの芽フィトカンナビノイド、つまりCBD様作用のある

原料を開発し、有用なヒト試験のデータもあると。

 

CBDとはカンナビジオールことで、大麻草に含まれる成分。

麻にはカンナビノイドと呼ばれる特有の成分があり、104種類あるそうです。

そのうちの1つがCBDになり、マリファナに含まれているヤバイ成分は

テトラ・ヒドロ・カンナビノール(Tetra Hydro Cannabinol)となります。

こいつのは酩酊状態、陶酔、多幸感、幻覚、幻聴などの精神作用を示します。

CBDにはそういった作用がないとされます。

 

業界内では結構話題となった時期がありまして、

CBDを扱う業者がたくさんでてきていました。

ただ、入っていてはいけない成分が検出されたとかで、

どっかの会社が捕まったことで、下火となっています。

 

CBDのメカニズムですが、我々の体のなかには

もともとカンナビノイド受容体が存在しています。

だからこそTHCが作用するわけですが、その受容体に作用する

カンナビノイドが予め体の中に存在しているわけです。

 

で、こいつは何をしているのかというと、

恒常性(ホメオスタシス)に関わっているとされます。

恒常性とは、ある状態を保とうとする作用で、

例えばヒトの体温は36度くらいに保たれています。

気温が上がり、体が熱くなれば冷まそうとし、

気温が下がって、寒いと感じれば体を温めようし、

体温を一定に保とうとしているわけです。

 

全身であらゆることに恒常性が働いているわけですが、

カンナビノイド受容体は恒常性の乱れを察知するアンテナみたいなものになります。

 

恒常性の乱れ → カンナビノイドの放出 → 受容体にはまる → 恒常性の乱れを察知

→ 乱れを正すための機関が作動 → 恒常性が保たれる

 

ってな流れとなります。

 

このような仕組みでCBDにより恒常性を正す効果があるといわれています。

 

カンナビノイド受容体は体内のいたるところに存在し、

当然皮膚にも存在しています。

 

CBDの皮膚への影響ですが、皮脂の分泌の調整に作用することが分かっています。

正直、分かっていないことの方が多く、今現段階でも研究が盛んに行われています。

 

 

そんなCBDに構造上近くて、同様の作用をする成分がふきから見つかった

というより見つけたって言ったほうがよいのか?

おそらくふきを何かしら原料として使いたかったってのが前提としてあって、

何か有用な成分はないか探した結果、CBD様作用があるってのを見出した

のだと思われます。

 

ふきにはふき独特の成分が複数存在しており、そのなかの1つ

イソペタシンというテルペンにCBD様作用があるそうな。

 

ふきエキスを塗布することで、皮脂が多い人は分泌量を下げ、

皮脂の少ない人は分泌量を上げ、丁度良い状態へと導きことができたってな

試験結果がでており、まさに恒常性ってなわけ。

 

他にも抗酸化作用、抗炎症作用があるよーってな話です。

 

おそらくCBDを使うよりもコストが低くなるだろうし、

やばい成分が混ざることもなく、安心して使えるだろうから、

優位性は十分あるんでないかな。

 

 

【関連記事】

アーサーオイル

CBDオイルが話題に

<<<前           次>>>