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ムラサキバレンギクエキスが結合型セラミドの産生を促す

ムラサキバレンギク新エキス

ノエビアが以前、ムラサキバレンギクエキスが結合型セラミドの合成に欠かせない

タンパク質SDR9C7を増やす効果があるという発表をしていたわけですが、

今回は自社農場で、効果効能を高めた強化版ムラサキバレンギクエキスの開発に

成功したって発表がありました。

 

北海道暑寒別岳パイロットファームで有機栽培したムラサキバレンギクを

独自の抽出を最適化することで、効果の高いエキスが得られたそうな。

 

 

結合型セラミドはアシルセラミドという超長鎖脂肪酸を持つセラミドから作られ、

角質細胞と細胞間脂質をつなぎます。

それにより、角質層は安定し高い保水性とバリア性を発揮することができます。

 

近年結合型セラミドの生成においてSDR9C7というタンパク質が重要な役割を

果たしていることが明らかとなりました。

 

 

SDR9C7は年齢を重ねるごとに減少傾向にあり、それが元でバリア機能の低下が

起こると考えらます。角質層のSDR9C7量は50~60代では20代の半分くらいに

なっていることを明らかにしました。

 

また、in vitroではムラサキバレンギ新エキスを添加した場合、

SDR9C7の発現が突出して増加することを明らかにしています。

従来のムラサキバレンギクエキスは、正直微妙でしたが、

新エキスはまさに圧倒的。

 

まあ、旧エキスでも差がでたっていっていたので、

その時は縦軸を弄っていたと思われますが、

今回はその必要性すらないくらい、圧倒的な差が生まれたのが

見て取れます。

 

そのほか、EVOLV4、CYP4F22、PNPLA1の発現量を調べており、

これらも突出して増加しています。

EVOLV4はセラミドを構成している脂肪酸を長くする酵素。

 

EVOLV1~7存在しており、そのうちの1つ。

CYP4F22は伸ばした脂肪酸にリノール酸をくっつける酵素。

PNPLA1は最終的にアシルセラミドを完成させる酵素。

まあ、アシルセラミド合成に関わる重要な酵素たちですわ。

 

旧エキスもアシルセラミドを増やす効果があるといっていましたが、

新エキスはこちらも圧倒的です。

ムラサキバレンギク新エキスにはアシルセラミドを増やす効果も

強化されているというわけですね。

 

課題としては、SDR9C7量が低下している50~60代でヒト試験をして、

実際にアシルセラミド及び結合型セラミドの増加が確認されるかってとこかな。

今回のin vitroの試験結果と同様、圧倒的であれば、わざわざクソ高いセラミド1を

使う必要がなくなりますからねー

 

まあ、ノエビアのオリジナル原料なので、うちが使うことはできないんですけどね。

本音を言えば、めっちゃ使いたい。

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