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ペプチドまとめ

成長因子

ヒトオリゴペプチド‐1(ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1)

上皮成長因子(EGF)

成長因子といえば、これってくらい代表的なやつ。

53個のアミノ酸からなり、細胞表面に存在する上皮成長因子受容体 (EGFR) に

リガンドとして結合し、細胞の成長と増殖を促します。

0.1ppmで使用されることがほとんど。

オーバードーズが起こるので、これ以上入れても効果が変わらないか、

効果が下がってしまいます。

 

合成ヒト遺伝子組換ポリペプチド-31

インスリン様成長因子-2(IGF-2

インスリンに似た構造をもっているペプチドホルモン。

インスリンは血中の糖を細胞へと移動させるホルモンで、

IGF-2も同様の作用を示します。

細胞分裂を促し、胎児の主要な成長因子として働きます。

180個のアミノ酸で形成されています。

 

オリゴペプチド-2

インスリン様成長因子-1(IGF-1

植物由来になります。IGF-2と違い、幼児の主要な成長因子となります。

毛を強化する作用があることから、ヘアケア系に使用されることが多いです。

 

ヒトオリゴペプチド‐13(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-11)

酸性線維芽細胞成長因子(aFGF)

155個のアミノ酸からなる成長因子。

線維芽細胞を増やすシグナルとして作用します。

FGFは22種類同定されており、aFGF=FGF-1

塩基性はbFGF(FGF-2)とされます。

同じ受容体にはまるので、効果は変わりません。

ただ、FGF-2においては医薬品での登録があるため、

化粧品で使えないです。

受容体が線維芽細胞に存在するので、塗布でそこまで到達するのかは

疑問視されています。

 

ヒトオリゴペプチド‐5(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-3)

ケラチノサイト成長因子(KGF)

線維芽細胞増殖因子の1種でもあり、FGF-7とも呼ばれます。

上皮細胞の増殖を促進することから、上皮細胞増殖因子とも呼ばれます。

194個のアミノ酸で構成されます。

 

ヒトオリゴペプチド‐19(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-14)

神経成長因子(NGF)

241個のアミノ酸からなる神経細胞の成長因子。

神経細胞を伸ばしたり、伝達物質の合成を促進したりします。

NGFが不足すると、神経細胞の保護がされないので、

認知症やアルツハイマーなどの原因となりますが、

肌で神経を伸ばされると少々問題になります。

神経が肌の表面まで出てきた状態をなんというかというと、

敏感肌といいます。

ですので、NGFの活性を抑える成分などの研究がされています。

つまり、これを配合している化粧品はちょっと注意です。

 

ヒトオリゴペプチド‐6(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-4)

幹細胞因子(SCF)

165個のアミノ酸からなるサイトカイン。

基底膜を正常化させる作用があるそうな。 

 

ヒトオリゴペプチド-10(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-8)

血小板由来成長因子(PDGF)

線維芽細胞、平滑筋細胞、グリア細胞等の遊走および増殖などの調節に関与する増殖因子。

370個のアミノ酸で構成されます。

 

ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-4

チモシンβ4

生体応答修飾因子と呼ばれるもの。

マウスでの話ですが、体毛が急速に成長する作用が確認されていることから

ヘアケア製品に配合されることが多いです。

 

ヒト遺伝子組換ポリペプチド-2

チオレドキシン(TRX)

105個のアミノ酸で構成されている酸化還元タンパク質。

 

ヒト遺伝子組換ポリペプチド-9

血管内皮増殖因子(VEGF)

新生血管の生成を促すタンパク質。

 

ヒトオリゴペプチド-14(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-19)

トランスフォーミング増殖因子(TGF-a)

上皮の発生を引き起こす増殖因子。

ガン形成時に過剰発現することでも知られています。

 

ヒト遺伝子組換ポリペプチド-22

トランスフォーミング増殖因子(TGF-b1)

上皮細胞の増殖を促します。

また、骨芽細胞の増殖、破骨細胞の抑制など骨の形成にも関わってきます。

 

ヒトオリゴペプチド-7(ヒト遺伝子組換ポリペプチド-5)

トランスフォーミング増殖因子(TGF-b3)

TGF-Bは1~5が存在します。

 

ヒト遺伝子組換ポリペプチド-13

NGO

胚における体節パターン形成を促進する上で重要な役割を果たすシグナル伝達分子です。

TGFの活性を抑える作用があります。 

 

 

いわゆる成長因子をまとめてみた。

現在名と旧名で数字が違うのが気持ち悪い・・・

基本的には大腸菌を遺伝子組換えして作らせたものになります。

ホルモン様物質なので、基本的にはppmと微量で運用されます。

 

化粧品で使用されている成長因子はだいたいこんなところかと思われます。

もちろん、他にもあるとは思いますが。

 

 

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