吸着効果を利用した洗浄剤

汚れだけが吸着するなんて都合の良い話はないです

洗顔料でよく使われるクレイ。

これは汚れを吸着させる目的で配合されます。

 

クレイなどの吸着成分をウリとする洗顔料は

通常はできるだけシンプルな作りになっています。

 

なぜか?

 

理由は美容成分を入れても吸着成分が吸着してしまうから。

例えるなら消臭剤に香料をいれるようなもんです。

香りがつくわけないですし、香ってたら消臭できてないやんってね。

 

美容成分をどれだけ入れても、吸着されてしまい、

只でさえ洗い流すのに、肌に触れる機会すらないという状態になります。

 

そんなことは製造元は百も承知なので、

微量添加で、表示できるようにしています。

どうせ意味がないのでしたら、できるだけコストを

削ったほうがよいですからね。

 

また、一般消費者はそんなことは知らないわけで、

美容成分はあれもこれも入っているっていえば、

大きなアピールポイントとなるわけです。

 

吸着された有効成分が洗顔時に汚れと置き換わる・・・

なんて都合の良いことも起こりません。

 

 

また、クレイと被膜剤は相性が悪いです。

特に洗い流されないようなタイプの被膜剤とは最悪です。

洗顔後につっぱたり乾燥したりを防ぐため、

被膜剤を含む洗顔剤ってのは結構あります。

 

実際は乾燥しているけども、その被膜によって

乾燥を感じないようにすることができます。

 

クレイが汚れを吸着させるべく、毛穴と入るわけですが、

そこに蓋をしてしまうわけです。

汚れと一緒に洗い流す必要があるにもかかわらず、

被膜剤がその邪魔をしてしまうということが起こります。

 

まあ、水溶性で水でほとんど洗い流されてしまうようなら、

全然問題はないんですけどね。

肌や髪に残るように設計されている成分もあるんですよ。

そういうのに限って、しっかり被膜を形成するわけよ。

 

通常の洗浄剤や美容成分であれば、多少肌に残ったところで、

そんなに問題はないんですけど、粘土が毛穴に蓄積していくのは

あんまりよいことではないです。

 

ちなみに被膜剤は高分子のため、吸着はされないです。

コーティングしてしまって、吸着作用を邪魔することはありますが。

 

というわけで、クレイが主成分の製品はシンプルなほうが

望ましいですし、その方が良品である可能性が高いです。

 

 

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