どのオイルが正解！？
「メイクを一番溶かし込むオイルは何？」
ってなご質問をいただきました。
ぶっちゃけ、メイクを溶かし込むってことでいえば、
ミネラルオイルが答えとなります。
コストが安い、非常に酸化しにくい、メイク落としには最適ってことで、
オイルクレンジングの主流はミネラルオイルって時代がありました。
今ではミネラルオイルを使っているってのは珍しいくらいになっていますが、
まあ、デメリットもあるわけです。
メイクだけでなく、皮脂も溶かし込みやすい、細胞間脂質も溶かし込みやすいと、
肌の脱脂性も非常に高いわけなのですよ。
ミネラルオイルを主原料としたオイルクレンジングはメイクだけでなく、
皮脂やセラミドなども洗い流してしまうので、肌が乾燥してしまうわけです。
まあ、オイルクレンジングは肌に悪いっての主張は
ミネラルオイルを使ったものの話であって、
すべてのオイルクレンジングが悪いってわけではないんですけどね。
マーケティング戦略のためにそういうイメージが定着してます。
補足ですが、あくまで「ミネラルオイル+界面活性剤」でのお話ね。
ミネラルオイル自体に脱脂性はないです。
近年主流なのがエチルヘキサン酸セチル。
メイクを溶かし込む力はミネラルオイルよりも若干劣りますが、
それでも十分高いといえます。
で、皮脂を溶かし込む力はミネラルオイルよりも低いと、
ミネラルオイルの弱点をカバーしています。
まあ、あくまでミネラルオイルと比較してって話ではありますが。
メイクを落とすってことを最重要とするのであれば、
この２つが最適ってことになります。
しかし、メイクもしっかり落としたいけど、肌に優しいものを使いたい
ってニーズが一番高いと思われます。
その場合は、別の選択肢が必要となります。
オイルクレンジングのオイルに求められるのは
●メイクを溶かし込む
●皮脂をあまり溶かしこまない
●酸化しにくい
皮脂を溶かさないのであれば、皮脂の下にある
細胞間脂質には影響がないので、細胞間脂質云々は考慮しなくてもよいです。
皮脂、細胞間脂質をどちらも溶かさないのがよいってのであれば、
飽和脂肪酸がよいです。
ココナッツオイルとかね。
まあ、メイクを溶かし込む力も弱いので、あまりおススメではないです。
３つの条件に当てはなるのは、ω-9系のオイル。
アルガンオイル、オリーブオイル、コメヌカ油などが該当します。
他にもアーモンドオイル、マカデミアナッツオイルなどありますが、
アーモンドオイルは酸化しやすいですし、マカデミアナッツオイルは
肌への浸透性が高いので、オイルクレンジング向きではないです。
アルガンオイルは非常にオイルクレンジングに適しているんですけども、
コスト面で結構しんどいんです。
機能性ではオリーブオイルとコメヌカ油と大差はないので、
コスパを考慮すると、アルガンオイルはなかなか選べれないです。
で、酸化耐性でいえば、圧倒的にコメヌカ油のほうが高いので、
コメヌカ油が理想的であると個人的には思っております。
まあ、酸化防止剤をしっかり使えばオリーブオイルでも構わないとは思いますが、
コメヌカ油のほうが安いし、コメにアレルギーがある日本人ってほとんどおらんし。
余談ではありますが、コメ胚芽油ってのがあるんですが、
オリザノールを高濃度で含んでいるんすよ。
肌馴染みもクッソ悪いので、クレンジングのオイルとしては
コイツが最強かなーと思っています。
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