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コラーゲン、どれが良い?!

コラーゲンの選び方

コラーゲン1つを選ぶにも難儀するわー

ってことを言われたので、コラーゲンの選び方について

再び触れておこうかなと。

 

個人的見解ではありますが、コラーゲンを摂取することは意味があると考えています。

また、塗布では全く意味がないとも思っています。

 

結論の前に、コラーゲンの歴史的な話からしていきましょう。

一般的にコラーゲンが知られるようになったきっかけとなったのは、

フラ●ラのコラーゲンドリンクであるのは間違いないです。

 

コラーゲンを1本で10000mg取れるってのと、

やたら年齢より若く見える40~50代のモデルを起用しての

広告宣伝が功を奏して、コラーゲンブームを巻き起こしました。

 

もちろん、コラーゲンってのはそれ以前からあったのですが、

美容=コラーゲンってのを誰もが認知するようになったのはこの頃。

まさにブームの最中にOEMメーカーにいたので、

その熱狂ぶりを肌で感じていました。

 

コラーゲンドリンクだけで何十億円の売り上げをたたき出したとか

言われてたな・・・

 

まあ、それだけ売れれば、マネをするところがでてくるわけで、

私もコラーゲンドリンクの案件、滅茶苦茶こなしたわ。

ドリンクの製造できんのにな(笑)

 

まずは含有量競争が勃発しました。

うちは12000mg配合してる、いやうちは20000mgだ、

ってな感じで、最高は30000mg配合ってな商品が出てたな。

 

含有量競争の次は価格競争が始まります。

フラ●ラが1本400円くらいだったかな?

その下をくぐろうと、皆躍起になったわけよ。

最終的には1本120円くらいまでになってたな・・・

 

そんな不毛な争いは2年くらいで終焉を迎えます。

時代はプラセンタだってな感じになったかなー

 

で、時代は廻るわけでして、再度コラーゲンブームが来ます。

今度は粉末のものが注目を集めます。

ドリンクだとコストもかかるし、余分な糖分は取りたくない、

じゃあ、粉末を飲み物や料理に混ぜて使えるものがよいよね?

ってな感じだったと記憶しています。

 

コラーゲンドリンクとは違い、緩やかに伸びたって感じだったので、

当時の商品が今でも残っています。

(ドリンクはほとんど消えたけどな)

 

まあ、何が言いたいかって、コラーゲン取るなら粉末状のものが

良いって話です。

ドリンクはコスト面に難がある、カプセルや打錠では

有効量摂取することができないです。

 

コラーゲンの推奨摂取量は2~5g(2000~5000mg)

1日でだいたい2gのコラーゲンが体から失われるといわれています。

ですから、最低2gは補わないといけないとのこと。

まあ、美容効果を出したいのであれば、2g以上は摂取する必要があります。

 

コラーゲンの種類ですが、一番多いのは豚コラーゲン。

非常に安価で手に入り、臭いも少ないので、ドリンクには最適でした。

 

牛コラーゲンは狂牛病の煽りで、ほぼ壊滅状態。

工業用で使われるもので、食品では使われないです。

 

続いて多いのがテラピアの鱗由来のコラーゲン。

テラピアってのは魚で、日本名ではスズメダイ。

もっとも流通しているのは中国で養殖されたものの

コラーゲンになります。

ぶっちゃけ、なかなかな劣悪な環境かで養殖されており、

抗生物質とか、重金属とかが混ざっているかもってな懸念が

なくはないです。

 

魚由来っていっているコラーゲンはだいたいこいつ。

まあ、あんまりおススメはできないかな。

 

魚由来は鮭、鱈、なまずくらいかな?

鱈由来は1種類ではなくて、何種類かの魚が混ざってます。

天然ものを使っているので1種類では量を賄えないからです。

 

魚由来のほうが、溶解性が高く、体内利用率も高いです。

当然、魚由来のほうがいいのですが、テラピアはちょっとリスクが

あるので、避けた方がよいです。

また、コスパを重視するのであれば、豚由来でもいいとは思います。

 

変わり種では、阿膠コラーゲンってなものもあります。

ロバの皮から取れるコラーゲンで、ぶっちゃけコラーゲン以外のものが

混ざっており、そちらの方が薬効が高いです。

こちらもブームがあって、乱獲が進んで今では超希少成分です。

金銭的に余裕があれば、選択肢に入れてもよいかもしれません。

 

鶏由来のコラーゲンってのもありますが、

こちらはⅡ型コラーゲンになります。

関節とかにあるコラーゲンね。

美容目的では使われることはないです。

 

通常はⅠ型コラーゲンになります。

余談になりますが、Ⅲ型コラーゲンはベビーコラーゲンと呼ばれ、

赤ちゃんの時に多いコラーゲンで、年齢と共にⅠ型に置き換わります。

卵殻膜にⅢ型コラーゲンを増やす効果があるといわれますが、

ぶっちゃけ、Ⅲ型が増えても意味はないです。

(そもそもⅢ型コラーゲンが増えるってのも眉唾です)

 

 

続いて、分子量のお話。

分子量はまあ、その物質の大きさを表すものだと思ってもらえばよいです。

本来のコラーゲンは3重らせん構造をとっており、分子量は30万くらい。

 

熱処理することで、このらせん構造を解くことができ、

1本鎖の状態になります。これがゼラチン。分子量は10万くらい。

 

で、これを酵素処理で細かくしていきます。

一般的には分子量10000くらいにしてあります。

加水分解コラーゲンって表記されます。

 

同様に酵素処理で細かくしていくわけですが、

5000、3000、1000ってのが当時はありましたが、

今は3000ってのがあるくらいかな。

 

使っている酵素の問題だと思うんですが、

どうも切ってはいけないとこで切断するもんだから、

コラーゲンとしての機能が低下するってことがあってね。

細かくすりゃいいって話ではないんですよ。

 

3000と10000の違いは個人的にはわからん。

正直、変わらんとは思っています。

 

 

とはいえ、限界まで細かくしたやつもあって、

トリペプチドという、アミノ酸が3つの状態までにしたものがあります。

分子量は500くらい。

 

コラーゲンは直接的に肌のコラーゲンになるのではなくて、

特定のトリペプチドないしジペプチドがコラーゲン産生を促進する

ってことがわかっています。

で、その特定のトリペプチドをしっかり含有させている原料ってのがあります。

 

ぶっちゃけ、このトリペプチドの効果が圧倒的です。

由来はたしか豚だと思います。

この状態にしたら、由来とか関係なくなります。

そのまま吸収されるので。

 

当然ではありますが、コスト面では通常のコラーゲンには敵いません。

10倍くらいするからなー

そもそも、トリペプチド100%の粉末なんて売ってないでしょうし・・・

 

まとめると、コラーゲンを選ぶにあたって

・形状

・由来

・分子量

・価格

を考慮する必要があります。

 

まあ、予算内で最適なものを選べばよいと思いますよ。

 

 

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