ヘアケア製品で頭皮のアレルギーを引き起こす成分

ヘアケア製品に含まれる成分でアレルゲンとなる可能性があるもの

「Dermatitis : contact, atopic, occupational, drug」オンラインにて、

ヘアケア製品に含まれるアレルギーの系統的レビューの結果が掲載されました。

 

簡単に言うと、たくさんの論文を調べて、アレルギーを示す成分を

炙りだそうって試みですね。

99件の研究からヘアケア製品に含まれるアレルゲンの特定を試みたそうな。

 

カテゴリー別では

染毛剤(41%)、シャンプー(28%)、コンディショナー(22%)という結果に。

この%が何を示しているのかはちょっとわからん。

調べた製品のうち、アレルギー反応を示したものの割合なんかな?

そう考えると、だいぶ高いな。

 

アレルゲンの疑いのある成分は

p-フェニレンジアミン(23%)

ニッケル(15%)

フレグランスミックス(13%)

ペルーバルサム(10%)

コカミドプロピルベタイン/3-(ジメチルアミノ)プロピルアミン(7%)

メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン(6%)

 

p-フェニレンジアミンは空気に触れて酸化すると暗色になる成分で、

染髪の成分として使われます。

毒物及び劇物取締法により劇物に指定されているので、

まあ、そりゃね・・・

アレルゲンとしてもすでに有名です。

 

ニッケルは金属の一種で、金属アレルギーの原因になります。

メイク品に入っているのは見たことありますが、ヘアケア製品での

用途がわからん。

国内産のものであれば、入っていることはまずないかと。

 

フレグランスミックスは合成香料のことだわな。

香料としか書かれていないので、具体的な成分はわからないし、

分かったとしても避けようがないです。

 

ペルーバルサムは精油。

もともと刺激性が強く、アレルギーの懸念があることがわかっています。

合成じゃないから安心ってわけでもないのな。

 

コカミドプロピルベタインは両性界面活性剤で、

割と一般的に使われいる成分です。

陰イオン界面活性剤と併用することで洗浄性、起泡性を上げることができます。

 

3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンは陽イオン界面活性剤で、

おそらくはステアラミドプロピルジメチルアミンのことだと思われ。

帯電防止作用があるのでコンディショナーに使われています。

 

メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノンは防腐剤。

強力な防腐剤で、シャンプーやコンディショナーによく使われます。

使用上限が設けてあり、その濃度内であれば、問題はないということにはなっています。

 

 

おそらくですが、激しい皮膚炎を起こすことは、稀なんだと思います。

ただ、このシャンプー使うと、頭が痒くなる、フケがよくでる、

抜け毛が多くなるなどの、ちょっと不快な症状の原因が

これらにある可能性があるんでないかなーと。

 

なかなか合うシャンプー、コンデショナーがないって方は、

この辺を意識してみるとよいかもしれません。

 

 

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