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湿度差による刺激で肌荒れが生じる一因

湿度差で肌に何が起こる?

富士フイルムの研究発表になります。

湿度の低下による刺激(以下、湿度差刺激と表記)で肌荒れが生じる

一因を解明したとのこと。

 

急激な乾燥は肌にダメージを与えるってこと。

まあ、言われなくても、そうなんだろうなーという感はあります。

 

実験では湿度90%から30%に下げたとき、

培地でどのような変化が起きたかを見ています。

 

結果は角質層の水分量が約30%低下。

合わせてバリア機能の著しい低下が確認されました。

 

なぜ、このようなことが起こったのかというと、

セラミド合成酵素の1つ、ELOVL4が減少していたとのこと。

これはアシルセラミドの脂肪酸の鎖を伸ばす酵素で、

まあ、こいつが仕事しないとアシルセラミドが作られないってわけ。

 

急激な湿度変化

  ↓

ELOVL4の産生低下

  ↓

アシルセラミドの減少

  ↓

バリア層の脆弱化

  ↓

水分量の低下・バリア機能の低下

  ↓

肌が荒れる

 

というような流れになると。

 

このような状況、湿度は突然60%も下がるって現象は

自然界ではそうそうないわけですが、日常には存在します。

 

エアコンですね。

特に夏は外は湿度が高いのに、室内はエアコンがガンガン効いてて、

これくらいの湿度差は全然あり得るわけです。

 

また、昨今はマスクの着用が当然となっており、

脱着時にも湿度の急激な変化が起こるそうな。

 

風呂上りなんかもそうなんかもなー

風呂上りは乾燥するから、すぐにケアしろとかいうもんな。

湿度MAXの状態から湿度が低い状態へ移行するわけですから、

ここでいう湿度差刺激ってのが関わっているのかもな。

 

 

本来、セラミドは外部の刺激から肌を守るためのものなわけです。

ただ、自然界ではそうそう起こりえないことであり、

体としては想定外の状況なんだろうなーと。

 

普通なら、乾燥を感知したら、セラミドの量を増やすよう

反応しそうなもんだけどなー

 

違うか。

セラミドの産生を催促するあまり、作るのに手間暇かかるアシルセラミドに

する前に、出荷しちゃうみたいな感じになるのかな?

 

対策としては、セラミド、特にアシルセラミドを補えば解決することですが、

富士フィルムはELOVL4を増やせばよいと考えたのか、

その効果のあるものを探したみたいです。

 

結果、チャ葉エキスにELOVL4を増加する効果を見出したというのが、

今回の発表のオチになります。

 

チャ葉はウーロン茶の葉っぱ由来の抽出物になるそうな。

 

ただ、湿度差刺激を与えたときにどうなるかってな

データが抜けていますので、湿度差刺激に対する効果は

あるのかにゃーってな感じではあるかな。

 

 

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