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肌由来のオキシトシン

肌由来オキシトシンが、表皮の再生を促す作用

オキシトシンというのは9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンです。

幸せホルモンとか愛情ホルモンとか呼ばれており、母性愛にも

関与しているといわれます。

 

基本的には視床下部の室傍核と視索上核の神経分泌細胞で合成され、

下垂体後葉から分泌されます。

 

それが、肌からも分泌されるってのが確認されているそうな。

で、肌由来のオキシトシンは表皮の再生を促す作用があるそうな。

以前、似たような話を書いたよう無きがしましたが、

ファンケルの研究でした。

 

触覚にかかわる「メルケル細胞」、表皮や真皮の老化に影響?!

なんやかんやで、注目の研究分野なのかもね。 

 

資生堂は、マサチューセッツ総合病院皮膚科学研究所(CBRC)との共同研究により、

肌に軽い刺激を与えることで、肌内部のオキシトシン分泌が増加することを発見。

さらに、肌由来オキシトシンが、表皮の再生を促す作用をもつことを見出したとの

発表をしました。

 

元々、オキシトシンはスキンシップで分泌が促進されるといわれていました。

オキシトシンは信頼ホルモンとも呼ばれるため、スキンシップは

人間関係を円滑にする1つの手段だとさえ言われます。

 

で、今回の研究結果から、別に他人に触られるという必要性はなく、

肌に適度な刺激を与えればオキシトシンが分泌されるということが

分かったわけです。

 

オキシトシンを直接取ればよいじゃんって思う人もいるとは思いますが、

オキシトシン、麻薬扱いなんですよね。

所持していたら捕まります。

 

オキシトシン様作用があるものを見つければ、

惚れ薬的なものを作ることができるんでないか?

ってことで探したことあるんですが、結局見つからんかったんよなー

 

いや、正確には見つけたんですが、

売ってもらえなかったんよなー

それを使った媚薬(塗り薬)のサンプルをもらったんですが、

一部ではすごい需要があったので、効果はあったんでしょうな・・・

 

話が逸れました。

 

オキシトシンは分解が早く、測定するのが難しく、

CBRCの技術が必要だったために共同研究となったそうな。

 

 

肌由来オキシトシンが肌に及ぼす作用について調査を行った結果、

軽い刺激を与えた肌を観察すると、表皮再生の指標となるKi67が増加していることが

確認されました。

 

Ki-67はタンパク質で、増殖中の細胞の全ての細胞周期(G1期、S期、G2期、M期)

で存在する一方、細胞増殖を休止している静止期(G0期)では存在しないことから、

細胞増殖のマーカーとして使用されています。

ガン細胞への抗がん剤の効果を評価する時なんかにも使われます。

 

逆に、オキシトシンの作用を阻害する薬剤を用いて同実験を行ったところ、

軽い刺激のみを与えた肌と比較してKi67が減少することが確認されました。

これにより、肌由来オキシトシンが表皮の再生を促すことを明らかになったというわけ。

 

当然、この結果を化粧品に応用できないと意味ないので、

なんかいい成分ないかなーと探した結果、

月桃葉のエキスが表皮細胞においてオキシトシンへの

応答を強化させる効果が確認されたとのこと。

 

ちょっと引っかかる言い方ではありますが、

おそらくはオキシトシンを直接増やすのは、軽い刺激であり、

その増えたオキシトシンの作用を最大限生かす成分が

月桃葉エキスだったということでしょう。

 

 

さて、今回の研究結果で、いわゆる美顔器ってのの効果のメカニズムが

垣間見えたのではないでしょうか。

一時、流行しましたが、何の意味があるんだと思った人も少なくないはず。

私もその一人ですし。

 

クルクルやることで、肌に軽い刺激を与え、

それによりオキシトシンの分泌量が増え、

肌再生を行っていたってことだったわけですね。

 

また、マッサージの有効性も同様のメカニズムで、

その効果を最大限生かすマッサージクリームの開発なんかも

進むかもしれませんね。

 

 

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