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フェヌグリーク、男性ホルモンを増やす

フェヌグリークのサプリメント

フェヌグリークはハーブ、香辛料として使われるマメ科の植物。

フェヌグリーク種子の大部分は食物繊維。

たしか増粘剤として使用したことあるかな。

 

40~50%くらいが食物繊維、35%がタンパク質となり、

カリウム、セレン、亜鉛などのミネラル、ビタミンB群などのビタミンも含んでいます。

 

フェヌグリークの特有の成分として、4-ヒドロキシイソロイシン(4-HIL)という

アミノ酸の一種が含まれています。

これが糖尿病に良いとかなんとかっていわれています。

 

今回の論文で使われたのはFurosap®ってサプリメントの商品の試験結果です。

Journal of the American College of Nutritionオンラインに掲載されているものです。

Safety and Efficacy of Furosap®, a Patented Trigonella foenum-graecum Seed Extract, in Boosting Testosterone Level, Reproductive Health and Mood Alleviation in Male Volunteers

 

プロトジオシンを20%配合しているのかにゃ?

プロドジオシンは黄体形成ホルモンを刺激し、

最終的にはテストステロンを増やす効果があるとされます。

まあ、男性ホルモンを増やす効果ってわけですな。

 

100人の健康な男性(35~60歳)を対象に、このサプリメントを

1日500mg摂取を12週行うという試験をして、

効果の評価は、遊離および総テストステロンレベル、精子の数、運動性と形態、

性的健康、気分と精神的覚醒、および総血液化学分析で行いました。

 

結果として、遊離および結合テストステロンレベルは有意に改善、

精子の運動性の増加、異常な精子の減少が確認されたそうな。

 

精神的覚醒、気分、および反射性勃起スコアは大幅に軽減され、

心血管の健康と性欲が大幅に改善されるという結果に。

 

テストステロンは血中で調べるわけですが、

精子は出してもらう必要があるわけで・・・

まじめな試験なんでしょうが、状況を想像すると、

なかなかシュールではあります。

 

血液化学分析は総コレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリドは減少傾向、

HDLレベルは増加傾向が観察されました。

体重とBMIに変化はなく。収縮期血圧と拡張期血圧の両方が低下。

さらに、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)レベルが大幅に低下した。

副作用は観察されなかったそうな。

 

コレステロール関係はもともとフェヌグリークの効果として確認されていたもので、

悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げるとされています。

 

また、ダイエット効果を謳ったものが多くでていますが、

今回はその効果は確認できなかったと。

 

デヒドロエピアンドロステロンは副腎で産生されるステロイドホルモンの一種。

性ホルモンの原料となるホルモンで、若返りホルモンとも呼ばれています。

DHEAが大幅に低下したってのは、望ましいことではないです。

これらがテストステロンに変換された結果なのか?

 

いや、ホルモンはフィードバック作用があるので、

低下すればそれを補う動きになり、血中濃度は元に戻るはず。

男性ホルモンも同様、増えすぎれば負のフィードバックが働き、

元の状態に戻そうとするわけで・・・

 

まあ、男性ホルモンを増やしたいってことは、不足を感じているわけで、

増えた結果が正常値であるのかもしれませんが、

DHEAの著しい低下は長期的に見て、非常に望ましくない結果を生むような・・・

これ、十分に副作用なような気がするのは、私だけか?

 

あと、男性ホルモン増やすと剥げそうだなーと。

 

 

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