筋タンパク質を強化する唇独自の細胞間ネットワークを発見

加齢で唇の筋線維のタンパク質が減っていた

ポーラの研究発表になります。

加齢と共に唇のボリュームが減ってしまう原因は、

唇の筋繊維を構成しているタンパク質が減るからということを

明らかにしました。

 

また、唇の筋繊維を構成するタンパク質を増やすには、

唇由来の線維芽細胞と筋細胞のネットワークを活性化するとよい

ってことを突き止めました。

 

それを行える成分として、セージエキスとオオバナサルスベリエキスの

組み合わせが有効かも?ってのが発表の内容。

 

リップクリームに革命が起こるかも・・・

ってな内容です。

唇が痩せるってのは、女性が抱える問題の1つ。

わざわざ注射を打つ人もいるくらいですので、

潜在的なニーズは大きいです。

 

それがリップクリームを塗るだけで、ふっくらしてくるものが

作れれば、売れるだろうなー

 

 

まあ、唇の立体構造を維持しているのは、筋線維ってのは容易に想像つきます。

筋線維が細くなるのは、特定のタンパク質が筋線維から減少することが

今回の研究で明らかとなったわけです。

 

そのタンパク質がMYH2タンパク質と呼ばれるもの。

線維芽細胞でRNAの一種であるLINC00942の発現量が増えれば、

このタンパク質が増えるってことを突き止めたわけ。

 

LINC00942とは、ジャンクと呼ばれるDNA領域から作られるRNAの一種。

ジャンクとは「がらくた」という意味で、今まで何の意味もないと思われていた

DNAの領域を指します。

がらくただと思われていた部分なので、当然研究は全然進んでいません。

現在は宝の山として、活発に研究されているわけですが。

 

LINC00942はmRNAで、これを読み取ってタンパク質が作られる

わけですが、直接的に例のタンパク質が作られるのか、

酵素的なもので、例のタンパク質を作る酵素をコードしているのかは

正直わからん。

 

ただ、このmRNAが増えれば、唇の筋線維のタンパク質が増えると。

まあ、その結果唇のボリュームが上がるだろうってのは推測で、

今後の研究待ち。

 

このLINC00942を増やす成分を探したところ、

セージセキスとオオバナサルスベリエキスの混合液が有効だ

ということがわかりました。

 

この混合液を使ったところ、LINC00942が2.2倍まで増えたそうな。

LINC00942が増えることでMYH2が増えることが確認されているので、

まあ、これで増えるだろうって感じ。

 

セージセキスは一丸ファルコスからでています。

主に抗菌、抗炎症効果があるとされます。

結構使っているところは見るかな。

 

オオバナサルスベリエキスはだいぶ特殊ですね。

今まで見たことないです。

原料としては御木本製薬株式会社のがあります。

葉っぱからの抽出物になります。

 

すでに製品化されており、この混合液をLSロスマと呼んでいます。

表示名はセージ葉エキス、オオバナサルスベリ葉エキス

 

他にも3種類、唇ケア成分を独自で見つけて配合されていますが、

データがあるのはこれだけだなー

 

まあ、この商品の評価がどう出るかってのは注目していきたいと思います。

 

 

【関連記事】

疑似セラミド、唇に効く

自家製リップの作り方

アデプルン

<<<前           次>>>