使用感抜群のクリームの作り方

使用感重視している層はかなり多い

弊社の方針としては、使用感?何それおいしいの?

って感じ、効果重視、使用感はあえて無視しています。

 

とはいえ、作れないわけではないです。

そんなに難しくはないです。

いや、技術的にはまあ色々必要ではありますが。

ほとんどのOEMで作れると思いますよ。

 

被膜成分にシリコーン油を使うだけで、

べたつかず、伸びが良いクリームになります。

汗で落ちることもないので、メイク崩れも起こしません。

 

ほとんどの人が成分なんて気にしないので、

高い評価を受け、リピートのするんじゃないかな。

 

シリコーンシャンプーってのは毛嫌いされるけど、

シリコーンクリームは大丈夫なわけよ。

まあ、シリコーンクリームなんて言葉自体使わないですしね。

このクリームはノンシリコンだっつっても響かないでしょうし。

 

・・・いや、あえて言ってみるのもありか。

 

 

シリコーン油は主にメイクやウォータープルーフの日焼け止めに使われます。

その成分がクリームに入っているってのは、良いことなのか?

ってのは個人的には思いますが、使用感を重視する人からすれば

些細な問題なのかもしれませんね。

 

代表的なシリコーン油といえば、ジメチコン。

使用している化粧品は非常に多いと思います。

指定しなきゃ、高い確率で入れてきますからね・・・

 

ジメチコンは直鎖状のシリコーン油で、分子量が大きいほど粘性が上がります。

使われるのは比較的低分子のものが多いです。

水にも油にも溶けないので、特殊な界面活性剤を使うか、特殊な溶剤を使うことになります。

 

 

揮発性があり、べたつかない、肌触りが滑らかになる、

化粧崩れしにくくなる、と良いことづくめです。

 

また、浸透しないので、アレルギーなどの心配もなく、

被膜を形成することから、逆に刺激から肌を守ることができます。

 

使用感にこだわるのであれば、環状シリコーン油を使うのも1つの手。

代表的なのはシクロペンタシロキサン。

ジメチコンほど有名ではないので、シリコーン油と気づかれずらいという利点もあります。

揮発性が高いので、よりべたつかず、さらっとした使用感になります。

 

良いことばかりなら、使うが正義かといわれると、

そういうわけではないわけですよ。

デメリットは当然あります。

 

1つは髪のときと同じで、一種のごまかしになるわけです。

肌状態が良いと錯覚してしまうので、本来の肌状況ってのがわかりにくくなってしまいます。

 

もう1つは、ウォータープルーフになるので、普通の洗浄剤では落としきれない。

クレンジング剤を使う必要性があるってことです。

クレンジングで肌に負担をかけるけど、シリコーン油で覆うので、

ダメージがわからない状態が続けば、どうなるかは火を見るより明らか。

 

かといって、シリコーン油が蓄積するって状況もよろしくはないです。

それこそ毛穴つまりを起こして、ニキビの原因になります。

 

メリット、デメリットを理解しているのといないのとでは、

大きな差になると思います。

 

使用感メッチャいいなーって商品にであったら、

ちょっと成分表を見てみるとよいかもね。

 

 

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