大気汚染物質がシワ形成を加速させる!?

原因は好中球だった

ポーラの研究発表で、大気汚染物質により肌に好中球が集まりやすくなり、

これがシワの原因となる可能性があることを発見。

好中球が原因!と断定しているわけではなくて、示唆しているって感じかな。

 

大陸側から大気汚染物質が問題となっており、一時はpm2.5が世間を

騒がせました。まあ、今年は石炭が足らないってことで停電してる状況なので、

比較的pm2.5の飛来は少ないんですけどね。

 

pm2.5が肌に与える影響ってのは、当然よくないもので、

シミやシワの原因となり、肌老化を加速させるみたいな

ことも言われています。

 

そのため、アンチポリューションというジャンルが確立され、

化粧品に取り入れられている傾向にあります。

 

 

で、ポーラが何したのかというと、大気汚染物質の濃度が高い地域と、

そうでない地域に住む女性を比較した結果、前者のほうが目じりのシワが

目立つ傾向にあったことを確認したそうな。

 

 

また、表皮細胞から構成された皮膚モデルの角層表面に大気汚染物質を塗布して培養後、

その培養液を真皮線維芽細胞に加える実験をした結果、

線維芽細胞で好中球を呼びよせる炎症性因子の遺伝子発現が高まることが確認されたそうな。

 

そのことから、大気汚染物質によって、好中球が集まり、

それがシワの原因となっているんでないか?と考察したわけです。

 

シワ形成部には、好中球が集まり、好中球が分泌する好中球エラスターゼが

シワの原因の1つだってことを突き止め、シワに対する医薬部外品の認定を受けた

クソ長い成分名のやつを開発したわけです。

 

そういう背景もあって、好中球に着目するという

ポーラならではの視点ではあります。

 

 

補足ですが、エラスターゼってのはエラスチンを分解する酵素。

エラスチンってのはコラーゲン同士を結び付けて固定する釘みたいなもので、

エラスチンがないとコラーゲンによる立体構造が維持できず、

崩壊してしまいます。崩れた部分がいわゆるシワとなるわけ。

 

好中球ってのは白血球の一種で、主に細菌、真菌類を捕食するのが仕事。

侵入者を排除すると同時に、侵入者の情報を収集する役目も担ってます。

侵入者のいる場所に集まる習性があり、その合図となっているのが

炎症物質となります。

 

pm2.5が炎症を引き起こすことは、有名な話で、

pm2.5の肌への悪影響はすべて炎症を引き金とするといっても

過言ではありません。

 

そのため、アンチポリューション原料の多くは、

抗炎症作用とともに、抗シワ効果があります。

 

つまり、アンチポリューション=抗炎症=抗シワ

といってもよいです。

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