毛穴の詰まり、新たなメカニズム!?

オートファオートファジーが関連している!?

コーセーが毛穴の詰まりの新たなメカニズムを解明したとし、

第31回 国際化粧品技術者会連盟横浜本大会にて、発表がありました。

 

毛穴の詰まりの原因とされる角栓ですが、角栓ができるメカニズムってのは

よくわかんない状態だったわけです。

ただ、角栓はよくないから何とかして角栓を排除しようという方法論は

よく見られるんですが、角栓の根本的原因ってのは確かに聞いたことなかったです。

 

それが、コーセーの皮膚・薬剤研究室の研究によって解明されたって話。

なんと、毛穴の詰まりはオートファジー不全が原因だった・・・

と衝撃的な発表です。

 

今まではクレンジング剤や酵素剤を使用したり、角栓取りのシールを使ったりして、

肌に負担をかけて排除しても、すぐに角栓が復活している・・・

って人も少ないくないとは思いますが、今後は角栓ができない肌へなる

ことが可能となる・・・かもしれない話なわけです。

 

これは朗報といってもいいんでないかな?

 

方法は脂腺を模したオルガノイドを用いたタイムラプス解析をしたとのことですが、

簡単にいえば、人工的な皮膚で毛穴を観察したってことです。

 

その結果、毛穴の詰まりは、脂腺におけるオートファジーが適切に行われず、

不要な脂腺細胞が毛穴に蓄積することで角栓ができるってことを明らかにしたそうな。

 

角栓はタンパク質だから、クレンジング剤では取れないってなことが言われますが、

まさに細胞の死骸が蓄積したものだったわけなんですね。

本来はオートファジーにより処理されるとことを、何かしらの理由で

オートファジーが適切に働かないってのが角栓の根本的な原因とのこと。

 

オートファジーが働かない原因は紫外線だったり、汚染された空気だったり、

化粧品の何かしらの成分だったり、ストレスだったりと色々考えられますが、

その辺は今後の研究で明らかになるんでないかな。

 

で、オートファジーを促進させる薬剤を用いると、角栓が減少し、

再形成を抑制するという結果が得られたとか。

 

 

つまり、オートファジーを正常化させれば、角栓は無くなるともいえるわけです。

毛穴対策として、オートファジーを活性化させるような商品が今後でてくるのかなー

 

まあ、この薬剤なんやねん、と思わなくもないですが。

 

現段階でオートファジーを活性化するとされる原料はいくつかあるので、

もしかしたら、それらにも角栓予防効果があるのかもしれませんね。

 

 

一応、用語解説をしておきますが、オートファジーとは自食作用とも呼ばれるもので、

細胞が自分自身を分解する仕組みで、不要になった細胞を分解して再利用する仕組み。

 

脂腺は毛穴内部になる皮脂を産生する袋のようなもの。

脂腺には脂腺細胞がつまっており、脂腺細胞内で皮脂を作り、

細胞ごと放出され、この膜が溶解することで皮脂が放出されます。

 

そのため脂腺細胞の成れの果てをキレイに掃除できないと、

蓄積して角栓となるわけです。

 

 

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