桑の根エキスがリンパ管の老化を抑制

リンパ管に着目した原料

資生堂と東京医科歯科大学との共同研究によって、

桑の根エキスにリンパ管の老化抑制効果はあることを発見したそうな。

 

桑の葉はよく使われますが、桑の根のほうかー

一応、マグワ根皮エキスってのがありますが・・・

 

マグワ根皮エキスは高い育毛作用があるんですが、

抽出方法で効果が変わってきそます。

美白効果、保湿作用、

消炎作用などがあるとされます。

 

色々とスクリーニングをかけて見付けた感じなので、

おそらくはオリジナル原料ってことではなさそう。

 

現状マグワ根皮エキスは、

一丸ファルコスのファルコレックス ソウハクヒ

丸善製薬のソウハクヒ抽出液

香栄興業のソウハクヒ抽出液

テクノーブルのホワイト・モーリックス

ヤマダ薬研のソウハクヒエキスってのがあります。

 

以外に色々なとこからでてるな。

どれを使ったかはわかんないですけどね。

 

 

さてさて、リンパ管ってのはリンパ液が流れているもので、

血管とは別にある体内の管なわけです。

主な役割は余分な水分、老廃物の運搬。

 

加齢によって、皮膚のリンパ管の密度が減少することがわかっており、

顔がむくみやすくなるわけさね。

その結果、たるみとかにつながるんですが、なんでリンパ管が減るのかってのは

よくわかってなかったわけなんです。

 

リンパ管は皮膚の奥の方にしかないと思われていましたが、同社の独自技術によって、

リンパ管の視覚化に成功しており、実は皮膚のすぐ下までリンパ管が来ているという

ことを発見したわけです。

 

で、皮膚にとって、リンパ管は重要な働きをしていると。

リンパ管が減るってのは忌々しき事態で、肌の老化に関わっていると考えたわけです。

 

で、リンパ管を形成する細胞が形質転換・・・

まあ劣化することで、液漏れが起きるようになるってのが観察されたわけです。

 

また、遺伝的にはProx1の発現が著しく減少することが確認され、

リンパ管の修復が行われなくなっていくこと、

トランスフォーミング増殖因子βの増加によって、形質転換が促されると

いうことが確認されたそうです。

 

つまり、逆に言えばProx1の発現を活性化する、

もしくはトランスフォーミング増殖因子βの活性を抑える

もしくはその両方を行えれば、リンパ管の老化を抑制できると

考えられるわけです。

 

桑の根エキスはどうもトランスフォーミング増殖因子βの

活性を抑制するっぽいです。

 

 

 

ただ、その抑制効果ってのが20%くらいの抑制なので、

リンパ管の老化を緩やかにするって感じ。

 

できれば、形質転換したものを元に戻すような効果、

つまりProx1の活性化をするようなものがあれば、より望ましいんでしょうな。

 

それが見つかれば、肌のむくみ、たるみの改善することができるんでないかな?

小顔効果も期待できるので、そんな原料がでてくれば面白いと思います。

 

 

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