バクチオールは植物性セラミド?

何を言っているんだ・・・

レチノール及び、レチノール様成分の商品の価格調査をしていたとき、

ちょっと意味不明な文言があったわけなんですよ。

それは、レチノールとバクチオールの違いは何か的なやつなんですが、

バクチオールは植物性セラミドでどんな肌タイプでも安心して使用でき、日中も使用可能です。

と書いてありました。

 

まあ、公式ではなくアフィリエイトなので、何かしらの勘違いだとは思います。

伝言ゲームのようなことが行われるので、こういったことは稀に起こります。

例えば、セラミドを高配合した某クリームは、天然型のヒト型セラミドを使っている

といっているのですが、それを天然ヒト型セラミドだと思ってしまっている

ヒトは多いです。

 

原料メーカーから企画屋、企画屋から販社、販社から広告店、

広告店からコピーライター、で消費者へと情報が渡るわけですが、

この伝言ゲームで、情報が歪んでしまうってのは、仕方がないことなのかもです。

 

ただ、今回のはどうしてそうなったのか、よくわからんので、

ちょっと推測してみようかなーと思った次第です。

 

 

バクチオールの構造式はこんな感じ。

セラミドとは共通点が一切ないといってもよいです。

レチノール様作用があるってわけなんで、当然レチノールに

近い構造になっています。

 

ちなみに、これがビタミンAの構造式。

遺伝子発現の鍵穴にどちらもはまってしまうので、

同じような効果があるといわれています。

 

バクチオールはオランダビユとういマメ科の植物から抽出されており、

「植物性」ってのはココから来ているのだと思われます。

レチノールは確か石油系の合成によるものなので、

植物由来ってのはレチノールとバクチオールの大きな違いだと

言えるのは間違いないかと。

 

まあ、その分価格も大きな差を生むわけですけどね。

 

問題はセラミドってのがどこから出てきたのかって話。

見ての通り、セラミドではありませんし、植物セラミドから

合成しているわけではないです。

 

おそらくは、植物セラミドないし、セラミドも配合しており、

その商品の1つのウリがセラミドが入っているってことだったのではないかと。

本来、2つのメイン原料を全面に出していたのが、ごっちゃになってしまった・・・

ってな話ではなかろうか。

 

もしくは、販社が勘違いをしていて、定型文にそう書いていたか・・・

そのどちらかだと思います。

 

バクチオールはレチノール様作用があり、使い続ければレチノールと

同等の効果を発揮し、レチノイン反応などの刺激性は少ない、

とても良い原料ではあります。

ただ、やっぱり値段がレチノールに比べると、段違いに高いからな・・・

 

 

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