何を言っているんだ・・・
レチノール及び、レチノール様成分の商品の価格調査をしていたとき、
ちょっと意味不明な文言があったわけなんですよ。
それは、レチノールとバクチオールの違いは何か的なやつなんですが、
バクチオールは植物性セラミドでどんな肌タイプでも安心して使用でき、日中も使用可能です。
と書いてありました。
まあ、公式ではなくアフィリエイトなので、何かしらの勘違いだとは思います。
伝言ゲームのようなことが行われるので、こういったことは稀に起こります。
例えば、セラミドを高配合した某クリームは、天然型のヒト型セラミドを使っている
といっているのですが、それを天然ヒト型セラミドだと思ってしまっている
ヒトは多いです。
原料メーカーから企画屋、企画屋から販社、販社から広告店、
広告店からコピーライター、で消費者へと情報が渡るわけですが、
この伝言ゲームで、情報が歪んでしまうってのは、仕方がないことなのかもです。
ただ、今回のはどうしてそうなったのか、よくわからんので、
ちょっと推測してみようかなーと思った次第です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=551x10000:format=png/path/s3b67276d0eccefb9/image/i09c3f3cb1bc8b3a3/version/1603177199/image.png)
バクチオールの構造式はこんな感じ。
セラミドとは共通点が一切ないといってもよいです。
レチノール様作用があるってわけなんで、当然レチノールに
近い構造になっています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=552x10000:format=png/path/s3b67276d0eccefb9/image/i481fb49d5a9e8896/version/1603177375/image.png)
ちなみに、これがビタミンAの構造式。
遺伝子発現の鍵穴にどちらもはまってしまうので、
同じような効果があるといわれています。
バクチオールはオランダビユとういマメ科の植物から抽出されており、
「植物性」ってのはココから来ているのだと思われます。
レチノールは確か石油系の合成によるものなので、
植物由来ってのはレチノールとバクチオールの大きな違いだと
言えるのは間違いないかと。
まあ、その分価格も大きな差を生むわけですけどね。
問題はセラミドってのがどこから出てきたのかって話。
見ての通り、セラミドではありませんし、植物セラミドから
合成しているわけではないです。
おそらくは、植物セラミドないし、セラミドも配合しており、
その商品の1つのウリがセラミドが入っているってことだったのではないかと。
本来、2つのメイン原料を全面に出していたのが、ごっちゃになってしまった・・・
ってな話ではなかろうか。
もしくは、販社が勘違いをしていて、定型文にそう書いていたか・・・
そのどちらかだと思います。
バクチオールはレチノール様作用があり、使い続ければレチノールと
同等の効果を発揮し、レチノイン反応などの刺激性は少ない、
とても良い原料ではあります。
ただ、やっぱり値段がレチノールに比べると、段違いに高いからな・・・
【関連記事】