レチノールに代わる抗シワ成分!?
レチノールはビタミンAのことで、非常に高い活性を持っています。
最近ではシワへの効果が医薬部外品として認められ、
市場をにぎわせています。
非常に効果が高い反面、副作用のリスクも非常に高く、
扱いが非常に難しい成分でもあります。
そんなレチノールと同等の作用を示し、副作用がない新規成分が見つかったそうな。
被験者は44人。
バクチオール0.5%、またはレチノール0.5%のクリームを使用し、
2グループに無作為に割り付け、1日1回の顔面塗布を行うという実験。
評価は0、4、8、12週時に撮影した顔面の高解像度写真を比較。
副作用の検討には、許容性評価アンケートおよび
皮膚科認定医による色素沈着および皮膚の赤みの評価を実施したそうな。
結果、バクチオールとレチノールの両グループとも、
シワ表面積および色素過剰症が有意な現象が確認され、
2つの間には統計的な群間差はなかったそうです。
要するに、シワとシミに効果があったってことです。
副作用に関しては、レチノールグループからは顔面の皮膚の落屑および刺激がある
との報告頻度が多かったとのこと。
British Journal of Dermatologyに掲載されているそうですが、
原文は見つけられず。
気になるのはレチノールを使ったグループのほうが副作用の報告が多かった・・・
てことは、バクチオールも副作用の報告がゼロってわけではなかったってことで・・・
少なくとも、レチノールよりは安全とは言えるけど、
副作用がないとまでは言えないわけか。
まあ、十分か。
バクチオールとは?
バクチオールとはなんぞや?って話を今更ですが語っていきたいと思います。
バクチオールとは、マメ科のオランダビユ(Psoralea corylifolia L.)という
植物の種子から取れた有機化合物になります。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s3b67276d0eccefb9/image/i95f92c799096c2e3/version/1530841521/image.jpg)
補骨脂と呼ばれる生薬にも使われています。
抗ウイルス作用があり、インフルエンザの予防薬、もしくは治療薬となるのでは
との研究が行われています。
純度の高いバクチオールを精製する方法は、
すでに特許が取られており、販売元はここになる・・・のかね?
すでに使用しているところもあるので、
どこかが取り扱っているとは思うのですが、
現状は取り扱い先が不明。
まあ、注目の成分ではあります。
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