パナドキシンP

安定化ビタミンB6

毛穴に効果的な原料をご紹介。

協和ファーマケミカルの原料で、パナドキシンPという原料。

毛穴に効果があるといわれる原料でアーティチョーク葉エキスがありますが、

それ以上の効果が確認されています。

 

表示名はピリドキシン環状リン酸

ビタミンB6誘導体となります。

ビタミンB6だと安定性に欠けており、時間と共に劣化していきますが、

パナドキシンPは非常に安定性が高いことから、安定化ビタミンB6と呼ばれています。

 

ビタミンB群ということもあり、水溶性。

溶液は酸性となります。

推奨配合量は0.5~3%

 

ピリドキシン環状リン酸の状態でも作用し、

さらにピリドキシンへと変換後も、ピリドキシンとしての効果を発揮するので、

1つで2度おいしい原料となっています。

 

3%配合のジェルを4週間塗布した結果、毛穴が-55.5%になったそうな。

テカりについても同程度の原料が確認されています。

 

原因の1つとして、5α-リダクターゼを抑制する作用があり、

これはテストステロン(男性ホルモン)をジヒドロテストステロン(DHT)

に変換する酵素になります。

 

DHTは皮脂の分泌を促すので、パナドキシンPによって、

5α-リダクターゼの活性を阻害することで、DHTの産生が低下し、

皮脂の分泌が抑制されるという仕組み。

 

皮脂が抑制されることにより、毛穴の開きが抑えられると考えられます。

また、DHTは抜け毛の原因ともされますので、もしかしたら毛髪関係でも

効果を期待できるかもしれません。

 

また、ビタミンB6はヒスタミン合成の補酵素であり、

炎症系サイトカインであるIL-6、IL-8の産生を抑制します。

つまり、抗炎症作用も確認されています。

 

この抗炎症作用も毛穴が目立たなくなる一因であると思われます。

 

抗炎症、皮脂抑制によって、毛穴が締まると考えられます。

 

なお、1%でも十分とのこと。

 

毛穴に特化した商品を作るなら、是非配合させたいところ。

将来的には作用は増えていくんじゃないかなー

 

 

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