発酵した高麗人参の効果
発酵させた人参(black ginseng)の抗シワ・美白効果を検討した研究結果が6月16日、
「Journal of toxicology and environmental health」オンラインに掲載されました。
発酵させた人参って書いてありますが、これは黒参やね。
高麗人参の種類は白参、紅参が基本です。
白参は高麗人参の皮を剥いで乾燥させたもの。
紅参は皮を剥かずに乾燥させたもの。
ちなみに、乾燥させてないものは水参と呼ばれます。
皮の部分に有効成分であるサポニンが含まれていることから、
紅参のほうが効果が高いとされます。
黒人参っては、九蒸九曝という韓国の独特の習慣があって、
これは蒸す、乾燥させるを9回繰り返すことによって作られたもの。
まあ、実際は9回もやんないとはいってましたが。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s3b67276d0eccefb9/image/i77581d4c56e3354a/version/1593559022/image.jpg)
これによってどうなるかというと、ジンセノサイド(サポニンの一種)の
組成が変わることで、高い抗ガン性を獲得すると言われます。
細かい話は忘れましたけど。
当然ではありますが、手間がメチャクチャかかっているので、
価格は通常の紅参に比べると、かなり高額で取引されます。
これを発酵というのかって話はありますが、黒ニンニクを
発酵ニンニクっていうのと同じことなのかなー
ちなみに、発酵高麗人参ってのは別に存在し、1つは乳酸菌によって発酵したもの。
もう1つは酵素によって、サポニン配糖体の糖を外したものの2種類あります。
サポニンは基本配糖体となっており、どちらもこの糖を外すことで、
高い生理活性を有しています。
この発酵高麗人参は効果が高く、オススメの原料です。
さてさて、こちらの研究は韓国Dankook Universityの研究者らによるもの。
この黒参を使った化粧品のヒト試験で、抗シワ効果、美白効果を調べたものになります。
黒参を1%配合したクリーム製剤を使用して、試験参加者23人、8週間、
顔の半分はクリームを塗って、もう片方は塗らないで、比較するって方法。
クリームを塗る、塗らないの比較となるので、ぶっちゃけ黒参の効果か
どうかは判断できんのですけどね。
結果として、目の周りのシワの大幅減少、および肌の色を明るくする効果がみられたそうな。
まあ、そりゃそうよねって結果です。
in vitroの試験でコラーゲン産生促進が濃度依存でみられたことから、
コラーゲン産生促進、コラーゲン分解酵素の抑制により抗シワ効果があったとしているみたい。
また、チロシナーゼ活性の抑制が確認されていることから、これによって、
美白効果があるとしているみたいです。
うーん、かなり微妙な試験やな。
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