菌、100兆個

乳酸菌・酵母醗酵殺菌粉末

とあるサプリで1日分に100兆個もの菌が含まれていると謳っている商品がありまして・・・

しかも、100mg内に100兆個含まれるとか。

 

それが可能かどうかを検証していこうかと思います。

 

ちなみに、100兆個ってのは腸内細菌の数に匹敵する量です。

まあ、昨今では500兆とか1000兆とか言われていますが。

 

仮に1000兆個だったと致しましょう。

で、その重さは1.5kgと言われています。

1/10で100兆個とすると、150gってことになります。

水分が9割として、それでも15gの重さがあるわけです。

100mgと比較しても150倍もの開きがあるわけです。

 

いったいどんなカラクリがあるというのでしょうか?

 

 

別の方向からも見ていきましょう。

EC-12という原料がコンビから販売されていますが、

こちらは1gあたり5兆個の乳酸菌を含みます。

現行品で最大に乳酸菌を含んでいる原料となります。

 

この原料でも、100兆にしようと思ったら20g必要になるわけです。

 

まあ、何が言いたいかというと、物理的に100mgで100兆個は無理じゃね?

ってことです。

 

通常、乳酸菌は1gあたり1000億個とかが普通なんですが、

EC-12に使われている乳酸菌は非常に小さいことから、

通常の50倍の数を含むことができています。

 

その大きさはナノサイズ。

1個あたりの重さが軽くなるので、同じ重さでもたくさん含むことができるわけ。

 

乳酸菌ではなく、酵母の数が多いのでは・・・

と思うかもしれませんが、酵母の大きさは5~10μmくらい。

そこそこ大きいです。

 

酵母の粉末ありますが、これらは賦形剤として使われており、

特に数がどうこうって話はないです。

ぶっちゃけ、多いから何?って感じなので。

 

個人的には酵母が多いサプリは苦手です。

なんか吐くことが多い。

 

 

それはさておき、この真相を探るべく、いろいろ調べたんですが、

結局、原料メーカーを特定することはできませんでした。

 

そこで、推測となるのですが、菌100兆個分と謳う方法を考えてみました。

 

1. どうせ調べることできないので、ふかしとけって感じ。

正直、菌数を数えるって簡単じゃないです。

生きてれば、数えることができますが、死んでますので。

一応、EC-12はちょっとよくわからんけど、蛍光反応によって、

数を担保しています。

詳しいことはもう忘れてしまいましたが。

2つの菌が混在していたら、なおさら数えるのは困難だと思います。

まあ、根拠資料出せと言われたら詰みますけど。

 

2. 100兆個相当からできた発酵物という扱い

培養段階で菌が100兆個いて、そこからできたものって扱いをする方法。

100兆個相当ってなっちゃいますけどね。

それを拡大解釈すれば、100兆個含まれているといえなくもない。

 

3. 超希釈して、そこから1個を見つける

目視で数えるときは、10000倍くらいに薄めて、

実際の数を数えます。

で、100兆倍に希釈して、そこで1個あれば、

1×100兆で100兆個といえなくもない。

まあ、実際そんなことしているのであれば、いろいろ終わってますが。

 

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