クレンジングクリーム

クリームタイプのクレンジング

クレンジングには大きく分けて溶剤型界面活性剤型に分けられます。

 

溶剤型はオイルで汚れ等を包み、これに界面活性剤が刺さって、

水への溶解性を高めて洗い流すというもの。

構成としては、オイルが大部分を占め、界面活性剤が10~20%となります。

水が混ざると界面活性剤が洗浄剤ではなく、乳化剤として働くため、

白く濁り、ミルククレンジングになります。

そのため、乳化に界面活性剤を食われる形になるので、

オイルクレンジングよりも脱脂性が低下するので、肌に優しいとされます。

ぶっちゃけ、それを見越して多く入れてある場合もあるので、

一概にはいえないんすけどね。

 

 

界面活性剤型は直接メイクや皮脂に界面活性剤をブッ刺して、

水で洗い流すというもの。

構成は水がメインとなり、界面活性座が20~40%となります。

溶剤型よりも界面活性剤が多くなる傾向にあるうえ、

直接肌に界面活性剤が刺さるので、皮脂や界面活性剤の流出が激しくなります。

もちろん、物にもよるので一概には言えないとはいえ、

基本的に界面活性型は肌に負担になります。

 

 

さて、タイトルの話になってくるのですが、

クレンジングクリームは溶剤型、界面活性剤型、どちらに属するのか?

と言う話なのですが、結論をいえば、どちらでもないです。

 

クリーム状のクレンジング剤のほとんどは、通常のクリームよりも

オイルリッチになっているという点。

目的はクリームの油分でメイクを浮かせることにあります。

 

そして、洗浄剤は乳化に使われてしまうので、

ほとんど洗浄作用は失活してしまいます。

沢山入れても、クリームの形状を破たんさせるくらい入れないといけないので、

そもそもクリーム状を維持できない状態になります。

 

まあ、その辺は技術的な問題で解決できるのかもしれませんが、

基本的にはクリーム状のクレンジングはあくまでメイクを浮かすものである

と考えて問題ありません。

 

では、オイルでいいんでは?と思うかもしれませんが、

クリーム状にすることで、水への親和性も高くなっているので、

オイルよりも洗い流しやすいというメリットがあります。

 

ですので、その利点を謳い文句として、

ダブル洗顔不要としている製品もあります。

 

そうすることで、クレンジングによる弊害、必要以上に皮脂を落としすぎたり、

細胞間脂質の流出を防ぐことはできます。

その結果、肌に優しいといえるのは確かです。

 

ただ、オイルよりも落としやすいってだけで、

完全に落ちるわけではないです。

 

まあ、多少メイクが残ったところで大きな問題にはならないかもですが、

それが積み重なるわけで、それは流石によろしくないと。

 

ですので、メイクをしている場合はクリームクレンジングは

ダブル洗顔を推奨すべきではあります。

 

クリームがあるので、直接洗顔するよりも、

肌への負担は軽減されますので、

洗顔を避ける必要性はあまりありません。

 

つまり、ダブル洗顔をしたところで、クレンジングクリームの優位性である、

肌への負担が少ないってことには変わりないです。

 

あえてメイクを残すリスクを負うほうがよいというのであれば、

それはそれで構いませんが、個人的には落としたほうがよいのでは?

と思います。

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