生物学的年齢を若返らせる!?

3つの薬を合わせて飲むことで若返る!?

3つの薬を組み合わせて飲むことで、この生物学的年齢を若返らせることができる

ということが世界で初めて示されました。

 

First hint that body’s ‘biological age’ can be reversed

 

え?世界で初めて!?

今までのはなんだったのか・・・

生物学的年齢ってのがキーになるのかな?

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の遺伝学教授 スティーブ・ホルヴァート氏は、

DNAメチル化により求める生物学的年齢というものを提唱しているそうな。

 

エピジェネティクス的年齢」というそうな。

見た目年齢とかではなくて、あくまでDNAレベルでの若返り、

つまり、エピジェネティクス的年齢を世界で初めて巻き戻すことに成功した、

ということらしい。

 

エピジェネティクスってのは遺伝子学的な言葉で、

ちょっと分かりにくい概念ではあります。

遺伝的には同じなのに、変化する・・・

後天的特性って感じになるかな。

 

DNAメチル化ってのも説明しとかないとだね。

DNAメチル化ってのは、DNAの配列に変なものがくっついて、転写を阻害することで、

ほとんどがシトシン(C)で生じます。

特に、CGという配列が集中して存在する領域(CpGアイランド)の70~80%程度の

シトシンがメチル化されていわれています。

 

しかし最初はメチル化されていない場合のほうが多く、

発生や分化に伴ってメチル化を受け、遺伝子発現が抑制されます。

つまり、老化の一因としてDNAメチル化が関わってるというわけ。

老化の主因といってもいいかもしれません。

 

 

さてさて、何をしたかというと、9人の被験者に対して1年間、

成長ホルモンと2種の糖尿病薬という3種類の薬の組み合わせたものを

投与するというもの。

 

糖尿病薬のDHEAとメトホルミン。

DHEAは男性ホルモンや女性ホルモンの前駆体で、

若返りホルモンなんて呼ばれています。

 

メトホルンミンは肝臓での糖新生を抑制することで、

インスリンに頼らず、血糖値を下げてくるお薬。

インスリン抵抗性を改善する効果もあり、Ⅱ型の糖尿病患者に

よく使われるそうな。

こちらも寿命を延ばす効果があるとかないとか言われています。

 

んで、結果として、実験期間後に被験者のゲノムを解析したところ、

生物学的年齢が平均して2.5歳分下がっていることが判明したとのこと。

また、被験者の免疫系も若返りの兆候を見せたそうです。

 

あくまで遺伝学的にって話ね。

2.5歳で見た目にどの程度影響を与えるのかは謎。

ただし、1年で2.5歳ですから5年、10年継続すれば・・・

25歳若返る?!

 

 

 

正直、若返って当然というようなものを投与し続けているわけですから、

結果としては当然かなーと思います。

 

成長ホルモン単体でも、アンチエイジング効果が絶大です。

成長ホルモンを投与すれば、若返るってのは知られており、

実践している人も少なからずいます。

 

まあ、リスクが高いってのと、お金がかかるっていうデメリットがあり、

おいそれとやることはできませんがね。

リスクってのは、ガン細胞の成長も促しちゃうので、

ガンが一気に進む可能性があります。

 

また、本来作られていた成長ホルモンの分泌がされなくなる可能性もあります。

 

DHEAに関しても同じですね。

前立腺癌、乳癌、子宮癌のリスクが上がると言われていますし、

男性の場合はハゲる、女性の場合は毛深くなるとかの報告もされているそうな。

 

 

全盛期の頃の体が手に入るなら・・・

多少のリスクは構わないって人は少なくないでしょうから、

実験規模は拡大してくんだろうなー

 

 

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