慢性炎症の治し方

とにかく炎症を抑えよ

乾燥肌ってのは、セラミドの減少により保水機能が低下するとともに、

バリア機能の低下がおこり、外部からの刺激を受けやすくなります。

 

刺激を受けやすくなる結果、肌は炎症を起こします。

炎症が起こると、セラミド分解酵素などが活性化するので、

セラミドがさらに減って・・・と悪循環に陥ります。

 

また、炎症状態が続くと神経が肌の表面にでてきます。

これは異物をいち早く察知するための防衛反応です。

防衛ラインを押し上げているわけです。

 

長期間、この状況が続くと何が起こるかというと、

防衛ラインがどんどん上がって来て、化粧品を使うと、

沁みる、ヒリヒリする、痒みが出るというありがたくない

症状がでるようになります。

この状況下では、ほとんどの化粧品が使えなくなります。

 

慢性炎症ってのは、いつでも炎症を起こせますっスタンバイしている状態になります。

炎症が起こる過程ってのがありますが、それをショートカットできるように

なっている状態だと理解していただければよいです。

 

このような状態を一般的には敏感肌と呼びます。

 

 

基本的にはしっかり保湿していれば、ターンオーバーでセラミドが補充されることで、

外部からの刺激が遮断されるため、症状は落ち着いていきます。

セラミドを直接補うことも有効です。

 

ただし、神経が肌の表面まで伸びてきて、何使っても炎症反応がでるって

とこまで慢性炎症を拗らせてしまうと、かなり厄介です。

 

 

極論をいえば、この状況下では「何もつけない」ってのが

一番手っ取り早いです。

つければ炎症の原因になるだけですからね。

だったらつけないほうがよいというわけです。

 

自然治癒力に頼るわけですから、当然個人差はありますし、

人によってはしんどいことになる可能性はありますが。

 

 

正攻法では、炎症を抑えるって方法で対処することになります。

炎症が起こらない状態が続けば、神経もどんどん後退していきます。

 

炎症を抑えつつ、セラミドを補って肌のバリア機能を回復させるってのが王道です。

 

昨今では炎症を抑える医薬品が充実していますので、

そちらを利用するのも1つの手かと。

ステロイドほど強い副作用はないですが、

あくまで治るまでの短期間の使用が望ましいです。

 

 

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