ガレクチン9

肌のハリと弾力を支える物質

日本メナード化粧品が、「ガレクチン9」が肌の立体構造の構築に重要成分であることを

突き止めたとの発表がありました。

 

そして、ガレクチン9が加齢によって減少しシワやたるみの一因であることを明らかにし、

ガレクチン9の産生を高めるコラーゲンペプチドの開発に成功したとのこと。

 

ガレクチンとは、細胞表面上の糖鎖を認識し結合するタンパク質のこと。

レクチンファミリーと呼ばれるものの1つになります。

 

さらに、ヒトガレク チンは14種類発見されており、その構造から

プロトタイプ、キメラタイプ、タンデムリピートタイ プに分けられます。

まあ、正直よくわからんけど、ガレクチン9はタンデムリピートタイプ、

下図の真ん中のやつになるそうな。

 

 

免疫応答において、好酸球遊走因子や活性化T細胞のアポトーシスを誘導因子等として働き

が確認されています。

免疫の活性を抑えるのかな?

ガレクチンファミリーが免疫反応全般に深く関与しているそうです。

 

 

で、今回はそれとは別に、真皮の立体構造の構成成分としての働きがあることを見つけたってわけね。

エラスチンとコラーゲンをつなぎ合わせているそうな。

コラーゲン同士をつないでいるのがエラスチンという認識でしたが、

そこにガレクチン9が欠かせないってことだったわけです。

 

さらに、ガレクチン9を増やすコラーゲンペプチドの開発にも成功しているそうですが、

それが従来のコラーゲンペプチドとどう違うのかってのはよくわかりません。

今後、それを謳った商品がメナードから発売されることでしょう。

 

 

話は変わって、ガレクチン9はアレルギーなどの免疫の過剰反応を抑える効果があるそうな。

フコイダンにはガレクチン9の産生を促進する効果があるとかないとか。

 

まあ、フコイダンエキスの抗炎効果はこの辺が関わっているのかもしれませんね。

 

 

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