まあ、極論を言ったほうが注目されますからねー
お客様から、角質層は死んだ細胞なので、そこに化粧品を塗っても効果はない
ってゆうてる記事があり、どうなの?ってなご質問がありました。
実際にその記事を読んだわけではないので、何とも言えませんが、
興味深い話ではありますね。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=545x10000:format=jpg/path/s3b67276d0eccefb9/image/i5ba91074ceca8994/version/1541889470/image.jpg)
角質層ってのは、角質細胞と細胞間脂質でできており、
角質細胞はレンガで、細胞間脂質はそれをつなぎ合わせる糊のような関係です。
細胞間脂質の半分くらいはセラミドで、セラミドによってラメラ構造を形成しています。
水と油がミルフィーユ状になっているわけです。
で、角質細胞は核がなく、分裂することができません。
細胞レベルでみれば、角質細胞は死んでいるってことになるわけです。
ただ、個人的には角質細胞が死んでいるって表現には違和感を覚えます。
なぜなら、個体レベルでみれば、死んるわけではないですから。
例えば、赤血球って核がないんです。
当然、赤血球は細胞分裂できません。
組織の一員として、酸素運搬に特化するため、
わざわざ核を捨てているわけです。
同じように、角質細胞は壁として体を守るために特化したものなのです。
赤血球が死細胞でないのと同様、角質細胞も死細胞ではないと
個人的には考えています。
また、肌はターンオーバーしているわけで、
生きている細胞、表皮細胞と連続的につながっているわけです。
一括りで「肌」なわけです。
肌は死んでる?そんなわけないですよね?
まあ、効果のあるもの、ないものってのは当然あるわけで、
全体論にしちゃうと、ほぼ間違いなくおかしな結論になっちゃいます。
角質細胞が死んでるから、
肌は排泄器官だから、
化粧品は角質層までしか浸透するといえないから、
1つ1つは正しいです。
だからって化粧品は意味がないってするのは、
飛躍しすぎにもほどがあるわけ。
もう、「化粧品は意味がない」って結論ありきで、
理論展開しているようにしか見えないんですよねー
個人的には。
原料だってピンキリ、化粧品だってピンキリ。
「化粧品」は・・・って一括りで語れるものではないはずなんですけどね。
まとめると、ただ「化粧品は意味ない」って言いたかっただけの
記事なんじゃないかなーってことです。
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