機能性表示食品だからって、何でも言えるわけではないです

「葛の花」で機能性表示食品初の措置命令

機能性表示食品のは、健康食品に対する規制緩和の一環で、

エビデンスがあり、消費者庁に申請し、認められれば

効果効能を謳えるというもの。

 

トクホよりも低予算でできるうえ、直接的な表現が可能で、

言葉狩りによって何も言えなくなっているこの市場にとっては、

非常に魅力的な制度です。

 

とはいえ、逸脱した表現は規制の対象になり、

昨年11月には機能性表示食品から初の行政指導が入ったわけです。

 

さらに1月19日には9社に対して課徴金納付命令まででています。

なかなか厳しい措置です・・・

金額、パないんですけど。

 

 

さてさて、葛の花エキスは東洋新薬のオリジナル原料。

東洋新薬は原料開発に力を入れており、エビデンスのある原料を

多くもっています。

しかも、それらの原料供給をしておらず、

その原料を使いたかったら東洋新薬に製造依頼するしかないんです。

 

まあ、OEMメーカーの理想形ですよねー

 

葛の花エキスは内臓脂肪を減らす効果があり、

その効果が認められ、機能性表示食品としての登録してあります。

 

 

さてさて、何が問題だったのかって話ですが、

「痩せる」って言っちゃっていることなんですよ。

内臓脂肪を減らす効果は認められていますが、

ダイエット効果は認められていないと。

 

食事制限や運動しなくても痩せれるよー

みたいな表現になっていたのが問題視されたわけです。

 

ぶっちゃけ、ダイエットサプリに対しては、

機能性表示食品であっても厳しいってことなんでしょうね。

 

あくまで広告表現の問題で、原料の効果を否定するものではないんですが、

全部製造元が同じで、どこが作ってるかも分かってしまうってのは、

オリジナル原料も良し悪しですなー

 

 

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