●●●●、100%

もはや高濃度詐欺と言えるのでは・・・

化粧品の成分は、順番が多い順に書かれているってのは

今や一般常識になっています。

 

まあ、医薬部外品は順不同どころか、すべて書く義務もないですし、

1%未満は順不同なんですがね。

 

で、それを利用して、消費者を誤認させている商品が流行ってきています。

売っているところが勘違いしているのか、悪意を持ってだましているのかは

定かではないのですが・・・

 

 

原液ってのは根強い人気で、色々な原液美容液が売られています。

ここでいう「原液」というのは、原料メーカーから買った原料のこと。

 

もちろん、原料メーカーの原料は原液ではないです。

有効成分1%前後に調整されています。

 

ですので、原液100%というのは、有効成分1%くらいの液体になるわけです。

まあ、通常はその原料を1%くらい入れて使っているので、

濃いってことは間違いないんですけどね。

 

 

で、【成分】は水、BG、プラセンタエキス、フェノキシエタノール

みたいな感じになります。

 

 

しかしながら、もしプラセンタエキスが一番最初にきていたら、

物凄い濃いように思わせることができます。

 

で、よその原液100%は

【成分】水、BG、プラセンタエキス・・・となっているのに、

うちのは

【成分】プラセンタエキス、BG、フェノキシエタノールとなっている。。。

 

だからうちのは本物の原液100%だ、と主張するわけです。

 

 

あたかも後者のほうが優れた商品であるように思えるわけですが、

はっきり言いますとそれは「誤認」です。

 

 

このやり口は、プラセンタに限らず、コラーゲンやフコイダンなどで

行われています。

今後増えていく可能性が高いです。

なんだかんだで、売れるそうな。

 

まあ、プラセンタエキスはまだいいです。

エキスですからね。どうとでも解釈可能です。

 

しかし、コラーゲン100%とかフコイダン100%とかはあり得ませんから。

どちらも100%だと粉末です。

なのに液体って、そもそもおかしいというか、間違った表現です。

 

リンゴでたとえますが、抽出ってのは色々方法がありまして、

水につけてつけて抽出する方法、アルコールにつけて抽出する方法などなど。

この場合は、絞るってことになるかな。

成分を絞り出すってことなので、比喩的な表現だと思ってくださいな。

 

で、絞り出した果汁100%の状態から、

濃縮して水分を飛ばします。

果汁粉末にしたものを、希釈したものを還元濃縮といい、

100%と謳うリンゴジュースでも、「還元濃縮」と書かれた

ものがあります。

 

通常、原料販売されているのは還元濃縮されたBです。

 

で、この表示のトリックを可能とするのが、生搾りのAというわけです。

 

Aの表示はリンゴ抽出物に対し、Bは水、リンゴ抽出物となるわけ・

 

 

さてさて、AとB、どちらが濃いか・・・って話なんですが、

リンゴジュースであればAのほうがおいしいですが(笑)、

濃度は同じなんですよ?

同じになるようにしてあるので、100%を謳えるわけですからね。

 

ではプラセンタの場合はどうでしょう?

Aのほうがプラセンタ濃度が高いといえると思います?

 

必ずしも濃いとは言えないです。

むしろ薄い事さえあります。

まあ、ぶっちゃけると、よくわからんわけです。

 

わざわざBのようにするのは、濃度調整が可能なわけですよ。

原料規格化しやすいです。

 

でも、Aだとぶれるんですわ。

当たり前の話ですけど。

 

濃い時もあれば、薄い時もある、みたいな。

まあ、幅を持たせて規格しているとは思いますが。

 

 

はっきり言っちゃいますと、大差ねーんですわ。

 

 

多少はあるかもしれませんが、あなたがイメージしているほどの差

ってのはないです。

 

まるで100%と1%と100倍の差がありそうですが、

実際のところは生搾りリンゴジュースと、濃縮還元100%リンゴジュース

くらいの差しかないんです。

 

 

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