プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)

ステロイドの一種です

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)という、

使用後に無毒化するステロイド。

即効性が高く、しかも副作用がほとんどないという素晴らしい成分です。

 

ぶっちゃけ、お医者さんがこれ出せば、

ほとんどの皮膚病患者はいなくなるんじゃね?と個人的には思っています。

なんであまり処方されないのかねー

 

 

禁忌は以下の通り。

①細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)

②本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

③鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎

④潰瘍(ベーチェット病は除く)

 

 

もちろん、薬、そしてステロイドなので長期服用はご法度ですが、

これで炎症や痒みを抑え、そのあとにガッツリ保湿をすることで、

だいたいの症状は対処できます。

 

ポイントは炎症部にだけ塗るってことと、

量をしっかりつける、すりこまないってこと。

 

先に、全体に保湿クリームを塗っておくとなおよいです。

セラミドが入っているとさらによいですよー

 

 

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは、アンテドラッグと呼ばれ、

使用患部で作用を発揮した後、体内に吸収されると分解して、作用が減弱する成分です。

 

塗布された患部では高い作用を示し、分解後は毒性の弱いプレドニゾロンになります。

このため、アンテドラッグステロイドは安全性が高いステロイド外用剤と言われます。

 

だからといって、長期使えば、通常のステロイドと同じような状態になります。

報告されているのは、ざ瘡様発疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎、ステロイド皮膚、

多毛及び色素脱失等。

 

このような症状がでれば、当然、使用を中止しなければなりませんが、

上手に使えば長期間使うことはないです。

 

 

ちなみに プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルはステロイドの強さは、

Ⅳ群にあたり、普通の部類に入ります。

 

 

基本は、炎症を鎮め、そのあとしっかり保湿するってことで、

炎症を鎮める手段は何でも構わないと思います。

 

もっと強いステロイドを使うのも、場合によっては必要だと思います。

 

問題なのは、その使い方をちゃんと説明されないってことなんですよねー

患部以外にも塗っちゃうとか、炎症が治まってから適切なケアをしないとか、

だからぶり返して、塗ってを繰り返すから慢性化して・・・って人が多いんですよ。

 

 

 

 

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