某大手のメンズ用美容クリームが自主回収されるってことが つい最近起こったわけですが、なんとも不可解な話で。 回収されたのはナイアシンアミドで美白で登録された医薬部外品。 某社曰く、自主的に実施している試験で、内容物の水分がわずかに揮発したことから、 3年の使用期限内に医薬部外品の規格を逸脱する可能性が否定できないとのこと。...
新日本製薬、名古屋大学、BeCellBarとの共同研究で、 フェルラ酸、センブリエキスに肌の透過性を高める効果があることを発見し、 特許を取得したとのこと。 浸透性を高める方法は色々ありますが、今回の話はタイトジャンクション(TJ)を 緩めることで浸透性を高めるってアプローチになります。
美白といえば、メラニンの生成を阻害するってのが主流。 メラニン合成酵素であるチロシナーゼの活性を阻害するものがほとんど。 紫外線→細胞にダメージ→活性酸素→炎症→メラニン産生促進 ってな流れでメラニンが作られますので、紫外線を防ぐのはもちろん、 紫外線のダメージを緩和するもの、抗酸化作用のあるもの、抗炎症作用のあるものも...
ザ・ギンザの研究発表になります。 高価格帯の化粧品を販売しているイメージかなー 肌は日々、外からの刺激を受けています。 暑さ、寒さ、乾燥などなど。 それらの刺激を受けた際に共通の変動因子の特定を試みた結果、 エクソソームに共通のマイクロRNAを発見しました。 エクソソームは昨今話題となっており、幹細胞培養液などは エクソソームの量を競うくらい。...
資生堂と東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターの共同研究にて、 敏感肌には、健康な肌に必要な表皮ブドウ球菌の生育を阻害する特殊なアクネ菌 が多いことの発表をしました。 敏感肌の菌叢を調べた結果、特殊なアクネ菌の割合が多いことがわかり、 そのアクネ菌は通常のアクネ菌と異なり、肌の善玉菌とされる表皮ブドウ球菌の...
医薬部外品ってのは、安全性を担保した化粧品になります。 有効成分を規定量いれれば、効果効能を謳えるわけですが、 化粧品よりも効果が高い・・・とは必ずしもならないです。 医薬部外品を化粧品の上位互換であると勘違いされている人は多いですが、 たとえば、ナイアシンアミドは医薬部外品では0.1~1%までの配合となりますが、...
配糖体とは、糖と糖以外の有機化合物が結合した化合物の総称です。 水溶性が増すため、自然界では多くみられます。 例えば女性ホルモン様作用があるとされるイソフラボン。 大豆などに含まれているわけですが、これは配糖体の状態で存在します。 セラミドも植物セラミドは配糖体で存在しています。...
日本メナード化粧品は、メラニンやコラーゲンの量、肌の明るさやシワの深さに NEIL1と呼ばれるDNA修復酵素の発現量が関係していることを発見したとの 発表をしました。 NEIL1の発現が低い肌では、紫外線などで損傷を受けたDNAの修復が滞り、 シミやシワなど複合的な肌悩みが生じやすくなると示唆されたというわけ。
レチノールといえば資生堂、資生堂といえばレチノール。 というわけで、資生堂の研究発表になります。 「肌内外3D弾性イメージング技術」というちょっとよくわからん技術が資生堂にはあり、 これを使って、肌内部の状況を観察したそうな。 超音波を当てることで、内部の可視化をするんだとか・・・...
ポーラの研究でシワ部分では細胞の遊走スピードが低下しており、 それが原因でコラーゲンの修復が遅れ、シワが形成されるのではないか? との知見を示しました。 細胞同士を固定結合するビンキュリンというタンパク質があるのですが、 シワ部分ではビンキュリンの発現量が低下していることを明らかとし、...