インターロキシンに対する単一抗体
レブリキズマブを長期使用でアトピーが治るってな記事が出てたんですよ。
レブリキズマブとはなんぞや?って話ですが、ステロイドでも治療できない
重度のアトピーに使われる薬で、抗ヒトIL-13モノクローナル抗体製剤になります。
モノクローナル抗体とは、単一の部位に対する抗体で、ここではIL-13にのみに限定
して反応する抗体になります。
IL-13(インターロキシン-13)はTh2細胞から産生されるサイトカインで、
主に寄生虫に対する免疫を活性化させる炎症誘発物質です。
現代社会において寄生虫を飼っている人は稀で、Th2系の免疫は仕事がなく、
勝手に敵を作って攻撃するということがあります。
それがアトピーや喘息の原因となっているといわれます。
ですので、寄生虫を敢えて飼うことでアレルギーを治すなんて話がでてくるわけです。
レブリキズマブはIL-13を潰すことで、その一連の炎症反応を止める薬になります。
モノクローナル抗体はタンパク質で構成されていますので、経口投与では効果を
発揮しないので注射となります。
最初は2週間に1回、以後は4週間に1回と定期的に注射する必要があります。
副作用としては、寄生虫に対する免疫機能の脆弱化がありますが、
特に問題になることはないかと思われます。
稀に重度のアナフィラキシーショックが起こることがあるほか、
結膜炎、角膜炎などが起こる場合があるとのこと。
モノクローナル抗体はアトピーの治療薬のほか、癌の治療薬としても
研究開発が行われています。
従来の抗がん剤と違い、特定の部位にのみ作用するので、
ガン細胞のみを叩き、健常な細胞には影響がないという利点があります。
そこで、ふっと思ったわけであります。
そういえば、老化細胞が居座るのはIL-17が原因だって話をつい最近聞いたないって。
老化細胞は通常は免疫細胞に除去されます。
それが制御性T細胞が異常化すると、IL-17を作るようになり、
IL-17に晒された老化細胞は免疫細胞に対する抵抗性が劇的に高まり
除去されなくなる・・・ってのが明らかになったと。
つまり、IL-17のモノクローナル抗体を定期的に入れれば、
老化細胞が蓄積することが無くなるのではないか?
実際にヒト型抗ヒトIL-17モノクローナル抗体ってのは存在しており、
セクキヌマブという薬になっています。
IL-17って何種類か存在しており、この薬はIL-17Aを阻害するとのこと。
IL-17AはIL-17Fと近い作用があり、IL-17Fが補完するため、このモノクローナル抗体は
副作用の懸念があんまりないとのこと。
まあ、老化細胞の蓄積に関わるIL-17がどれなのか?
ってのをはっきりさせないといけないのですが、
老化細胞を作らせないってことが現実的に可能ではあるってこと。
もっといえば、老化細胞とガン細胞は増えるか否かの違いしかなく、
ガン細胞が処理されないメカニズムは、老化細胞と同じである可能性が高いです。
つまり、ガンの予防ができるのではないか?って話にもなってきます。
居座ってしまったものを除去できるわけではないので、
若いうちから使用する必要があるってことと、注射を定期的に
打たなきゃならないとハードルはかなり高いわけですが、
人類がガンを克服するって夢物語は、理論的には可能なところまで
来ているのかもしれませんね。
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