瞬間オートディフェンステクノロジー?

紫外線を味方につける独自処方

とある日焼け止めで謳われていた「瞬間オートディフェンステクノロジー」

紫外線を受けることで厚く、汗に強い膜に変化するとのこと。

 

これがどういうものなのか?って説明は一切されていないので、

これが何なのかって話をしていこうと思います。

 

普通は「そうなんだ、すごーい」で終わるので、いちいち説明しないのでしょうが、

具体的に詳しく説明すると、なんか凄さが薄れるって思っているのかもね。

もしくは、どうせわからんやろって思っているとか。

 

 

日焼け止めなので、塗ることで膜を作るわけですが、

その膜が紫外線を浴びることで厚みをまし、密閉性、バリア性が強化されると。

しかも、成分の肌への浸透性も高まるとか。

これをUV 応答性膜強化・浸透促進技術と呼んでいるようです。

 

これを可能としているのはホホバ由来脂肪酸カリウムで、

ホホバオイルとカリウムを鹸化させた結果できる石鹸の洗浄成分になります。

まあ、界面活性剤なんですが、界面活性を示すのはアルカリ性のときだけで、

酸性下では失活してしまいます。

 

要するにpHで物性が変わるってのを利用しているわけです。

 

紫外線によって、空気中の汚染物質が分解されると酢酸イオンが発生するのだとか。

それによって、膜のpHが変化し、膜に変化が起こるという理屈らしい。

ちょっと何言っているのか分かんないです。

 

この空気中の汚染物質はアセトアルデヒドを想定しているようです。

アセトアルデヒドはアルコールが分解されるときにできる中間体。

アセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素が不足すると、酒に酔うという状態になります。

頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりする原因の物質ですね。

 

アセトアルデヒドが空気中に存在するのか?

まあ、普通は存在しません。

シックハウス症候群の原因物質となるのですが、あくまで屋内での話。

紫外線にあたる外にいるときはアセトアルデヒドに接触する機会はほぼ皆無です。

仮に室内であれば、紫外線に当たる機会が少ないわけですし、

その前にアセトアルデヒドがある状況をなんとかするのが先でしょう。

 

ぶっちゃけ、想定している状況になることはまずないです。

  

じゃあ、言っていることは間違っている?!意味ないの?

まあ、そういうわけでもないです。

 

そもそも、肌は弱酸性であり、紫外線に当たるという工程は不要で、

脂肪酸カリウムは肌の上で変化します。

 

もっといえば、人為的に石鹸カスを肌の上で作っているのだと思われます。

いわゆる石鹸カスは脂肪酸と水道に含まれるミネラルが反応してできる、

不溶性の塊なんです。

 

肌の上でpHの変化によって脂肪酸とカリウムが分かれ、

それは肌上で石鹸カスのようなものが作られることで、強固で撥水性の高い膜になる

のではないかと思われます。 

 

浸透性が高まるのは、この人為的な石鹸カスのような膜でラッピングされることで、

行き場を無くした水分が肌へ浸透するしかない、という状況になるからだと思われます。

 

まあ、石鹸カスといってしまうとあまり良い表現ではないので、

「紫外線を味方につける」というそれっぽいストーリーを作り出した

のではないかと。

 

決して悪い物ではなく、汗にも強く、高い撥水性があるので、

石鹸で簡単に落とせるので、ウォータープルーフなのにオフが簡単

と理想的な日焼け止めを実現しています。

 

資生堂が今年に入って石鹸乳化により撥水性の高い膜を作れるとかなんとか

って技術を発表していたので、近いことをやっているでしょうね。

 

 

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