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カカオの種皮からヒト型セラミドが見つかった

カカオセラミドから遊離セラミドが検出

帝京大学 理工学部 総合理工学科 環境バイオテクノロジーコースと明治との共同研究により、

発酵したカカオ豆の種皮からヒト型セラミドが見つかったとの発表がありました。

 

カカオの豆の殻はもともと破棄されていたものですが、何か有効活用できないかと

研究が始まり、結果、セラミドが含まれていることがわかり、お菓子などに配合し、

付加価値をつけて販売されています。

 

含まれていることは間違いなかったわけですが、じゃあどれだけ含まれているか?

ってのを調べたわけです。

 

結論としてはセラミドとして0.14%、そのうちヒト型遊離セラミドが0.047%

含まれていたとのこと。

 

 

 

実験の方法はカカオの種皮を発酵したものを使用。

比較対象としてコーヒー豆、ピーナッツ、ダイズを用意しました。、

 

粉砕乾燥処理後、エタノール抽出し、LC‑ESI‑MS/MSで各種遊離セラミド/グルコシルセラミド

を定量しました。遊離セラミド総量は、各種遊離セラミド量を合計したもの、グルコシルセラミド

総量は、各種グルコシルセラミド量を合計したものを示しました。

 

 

こちらが結果なんですが、セラミドが0.14%含まれていたってのはグラフから読み取れます。

しかし、遊離セラミドのほうが多く見えるんですけども。

ヒト型遊離セラミド(t18:0-h24:0)が466.6 μg/g検出されたって話なのですが・・・

 

原文High ceramide content in fermented cocoa bean shells

を見てみたら、ヒト型セラミドではない遊離セラミドも検出されており、

半分くらいは非ヒト型セラミドってことになるのかな?

Glc-d18:2(4E,8E)-h16:0b   21.4 ± 0.5      
Glc-d18:2(4E,8Z)-h16:0   20.4 ± 0.1      
Glc-d18:2(4E,8E)-h18:0   14.6 ± 0.4      
Glc-d18:2(4E,8Z)-h18:0   12.5 ± 0.4      
Glc-d18:2(4E,8E)-h20:0   10.5 ± 0.2      
Glc-d18:2(4E,8Z)-h20:0   9.4 ± 0.1      
Glc-d18:2(4E,8E)-h22:0   2.7 ± 0.0      
Glc-d18:2(4E,8Z)-h22:0   2.9 ± 0.1      
Glc-d18:2(4E,8E)-h24:0   3.8 ± 0.2      
Glc-d18:2(4E,8Z)-h24:0   3.4 ± 0.2      
Glc-t18:1(8E)-h22:0   34.8 ± 2.3      
Glc-t18:1(8Z)-h22:0   78.1 ± 0.9      
Glc-t18:1(8E)-h24:0   70.9 ± 6.8      
Glc-t18:1(8Z)-h24:0   162.4 ± 4.1      
d18:2(4E,8E)-h16:0   3.8 ± 0.1      
d18:2(4E,8Z)-h16:0   5.2 ± 0.1      
d18:2(4E,8E)-h18:0   2.9 ± 0.2      
d18:2(4E,8Z)-h18:0   3.6 ± 0.1      
d18:2(4E,8E)-h20:0   2.2 ± 0.0      
d18:2(4E,8Z)-h20:0   2.5 ± 0.1      
d18:2(4E,8E)-h22:0   0.6 ± 0.1      
d18:2(4E,8Z)-h22:0   1.0 ± 0.1      
d18:2(4E,8E)-h24:0   1.0 ± 0.1      
d18:2(4E,8Z)-h24:0   1.5 ± 0.2      
t18:1(8E)-h22:0   51.7 ± 1.4      
t18:1(8Z)-h22:0   35.1 ± 0.4      
t18:1(8E)-h24:0   227.3 ± 1.5      
t18:1(8Z)-h24:0   89.7 ± 4.1      
t18:0-h24:0   466.6 ± 14.9      
t18:0-24:0   10.5 ± 0.5      

 

青色にしたのがグルコシルセラミドで、他が遊離セラミド。

赤字部分がヒト型セラミドになります。

非ヒト型セラミドが438.6μg/gってことになるわけか。

グルコシルセラミドは494.8μg/g

 

経口投与において、セラミドはグルコシルセラミドが望ましいとされます。

現在販売されている食品用のセラミドはグルコシルセラミドです。

配合量は3~10%くらいです。

90~95%の高濃度の抽出も技術的にはできますが、現状はそんな原料はないです。

現状、植物セラミドって数十万するわけですよ。この濃度でね。

それを濃縮すれば、価格は数十倍になるわけで、そんなもの誰が買うのかって話になります。

 

ぶっちゃけ、カカオセラミドのセラミド含有量は非常に低いです。

ただ、グルコシルセラミドではなく、遊離セラミドが多いってことに

着目すれば、差別化はできるかもしれません。

 

食品原料のセラミドはエビデンスがしっかりしており、ほとんどが機能性表示食品と

して使えるものばかり。

一方、カカオセラミドにはこの辺のデータが不足しています。

まあ、お菓子に入れて付加価値を与えるって使い方であれば、そんなものは

不要ではあるわけですが。

 

あくまでサスティナブル原料ってことで、明治が自社で使っていく場合であれば

全然問題はないです。

これを原料展開していくとなるとだいぶ厳しいかな。

化粧品原料化も視野に入れているようですが、どうなるのかねえ?

 

 

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