IGF-1Rとは?
ポーラの研究発表なんですが、紫外線を浴びたとき、表皮細胞のIGF-1R
の量が重要で、IGF-1Rが不足するとDNAの修復が遅れ、DNA損傷が蓄積する
ことを明らかにしました。
紫外線を浴びることがなぜ悪いか?
紫外線を浴びるとメラニンが作られ、シミの原因になるから?
炎症が起こって、コラーゲンなどが分解されるから?
確かにその一面はあるのですが、一番は細胞核にある遺伝子であるDNAに
ダメージを与えることが一番ダメなことなんです。
炎症が起こるのも、メラニンが産生されるのも、紫外線からDNAを守るための
反応でしかないのです。
DNAが損傷することは、あなたの設計図が異なったものになるわけです。
壊れた部分はすぐに修復されます。DNAが二重らせんとなっているのは、
片方の鎖で補完するためなんです。
DNA修復にはDNA修復酵素が必要だというのは分かっているのですが、
それ以外の因子としてIGF-1Rが必要不可欠だということが明らかになったわけです。
IGF-1Rとはなんぞや?
日本語表記ではインスリン様成長因子1受容体となります。
細胞の表面にある受容体で、インスリン様成長因子1(IGF-1)と
インスリン様成長因子2(IGF-2)というホルモンが結合することで
活性化します。
IGF-1は成長ホルモンによって産生が促進され、全身の成長を促します。
成長の際は細胞分裂が行われるので、DNAの調達にも関与していると考えられます。
IGF-2も同様、成長因子で細胞分裂を促進します。
IGF-1R遺伝子発現量を人為的に減少させら表皮細胞にUVBを照射し、DNA損傷部を
蛍光染色することで観察しました。
結果、DNA 修復因子の働きが正常細胞と比較し、DNA 修復因子の働きが
UV 照射 10~30 分後の間は減少し、60 分後には正常細胞との差がみられなくなりました。
つまり、DNA修復の初動が遅れるという結果となったわけ。
初動の遅れによって、60分後にはDNAの損傷は約4.6倍にまで差が広がりました。
UVBは照射し続けているわけですから、時間の経過とともに差はどんどん広がるわけ。
これが意味することは、UVによる肌のダメージを効果的に防ぐには、
UV をカットするだけでなく、肌側の DNA 修復力、つまり「UV ディフェンス力」
も重要とポーラは考えたようです。
問題はそこではなくて、DNAのダメージが修復不可能なまでに蓄積したとき、
その細胞は老化細胞となって、分裂を止めます。
IGF-1Rが少ないと、老化細胞が増えやすくなるってことです。
IGF-1Rは年齢と共に減少するとされ、これを増やすものはないか?
と探したところ、アルニカエキスに表皮細胞のIGF-1R 遺伝子発現量を
約 2 倍に増加させる効果が確認されたとのこと。
アルニカの花からの抽出物だと思いますが、これは植物プレミックスでおなじみで、
まあまあ見かける成分です。
まあ、ちゃんと日焼け止めを塗っていれば関係ない話ではありますが、
保険として日焼け止めに入れておくのもありかなー
おそらくそういった商品を作ってくるのでしょう。
気になる話で、IGF-1Rはいくつかのガンに関与していると言われ、
アポトーシスを邪魔する性質があるとか。
良いんだか悪いんだか、判断しかねる。。。
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