抗菌ペプチド産生を促す
またまたGREENTECHの原料。
表示名称は水、プロパンジオール、乳酸桿菌培養溶解質
BIOTILYSは皮膚マイクロバイオームのバランスを保ち多様性を向上させ、
バリア機能を改善し皮膚恒常性を補助する化粧品原料。
肌の健康状態と肌の菌叢は密接な関係になり、菌叢を正す原料が多くでてきています。
これもその1つというわけ。
作用機序として、抗菌ペプチドの産生を促進することで肌の菌叢のバランスを
調整するというもの。
β-デフェンシン2 +229%
皮膚にとって最も重要な抗菌ペプチドの一つです。グラム陰性菌に対して殺菌作用を有します。
また、真菌のカンジダ(Candida albicans)に対しても致死活性を示します。
要するに悪玉菌と呼ばれるものを殺すペプチド。
S100A7 +237%
黄色ブドウ球菌などの病原菌に対して選択的な殺菌効果を有します。
肌のバリア機能を強化、タイトジャンクションの強化と、肌の防衛システムを
強化を促す効果もあります。
抗菌ペプチドは複数存在しており、中には炎症を促すもの(免疫細胞を活性化させる)
もありますが、BIOTILYSは炎症を促す抗菌ペプチドは活性化させないどころか、
炎症を抑える効果があるのが特徴。
Toll様受容体2(TLR2):-57%
IL-8 :-58%
善玉菌が増え、悪玉菌が減り、菌叢が多様化するというデータとなっています。
乳酸菌は善玉菌を増やすなど、昔から言われていた話ですが、
そこにちゃんとエビデンスを持ってきたってところかな?
死菌だと溶けないので化粧品への加工が大変ですが、
これは溶解してあるのでハンドリングもよいってのも利点かな。
肌の菌叢は多様化しているほどよいとされますが、実際にそのエビデンスを
とるのが難しく、菌叢を多様化する原料ってほとんどありません。
菌叢を多様化するエビデンスのある希少な原料といえます。
ただ、最小購入単位が5㎏なんよなー
多いって。
価格も安くはないし、リードタイムも長い。
推奨配合量は1.0~5.0%と結構配合する必要があります。
かなり使いにくい原料といえるかな・・・
ヒト試験は2%で行っているので、1%で十分なんでしょうが。
まあ、ブランクリアでよいかなー
これも 乳酸桿菌発酵液ですから、似たようなものなんでしょう。
こちらも抗菌ペプチドの産生を促進させるもので、4~5倍になっています。
β-デフェンシン2、S100A7と活性化されているのも同じですね。
なお、乳酸桿菌培養溶解質の原料は他にも存在しております。
16671 EIK REVITAL-EYES(Active Concepts LLC)
CefiraProtect CLR(Chemisches Laboratorium Dr. Kurt Richter GmbH)
LAVA-DERMABIOTICS HDB 1234 GN(HYUNDAI BIOLAND Co., Ltd.)
MARINE FERMBIOTIC™ L( Vantage Specialty Ingredients, Inc.)
PREBIOME(Radiant, Inc)
ZENAKINE(クローダジャパン)
海外の原料ばかりですね。
これらにも菌叢の多様化を促す効果はあるかもです。
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